営業が辛い、辞めたい。仕事が辛い営業マンが悩みを解決するには

営業が辛い、辞めたい。仕事が辛い営業マンが悩みを解決するには全ての職種の登竜門とも言われる営業職は、様々なビジネススキルを幅広く学ぶことのできる職種です。

しかしだからこそ、大変なところも多い職種でもあると言えます。

この記事では、営業マンはどんなことに仕事で悩むのか、仕事が辛いと感じる例とその解消方法について考えてみました。

年齢ごとの営業職の悩み

20代営業職の仕事の悩み

多くの企業では、文系総合職の場合、新卒採用で営業に配属される人が多いです。

これは営業職がその企業のビジネス活動の最前線であり、日々顧客と向き合うことでビジネスの理解と最低限のスキルが得られるためです。

20代の若い人が営業職で悩む、仕事が辛いと感じるのは下記のような時でしょう。

  • 営業先の担当者は自分より年上。ビジネススキルも知識も足りなく舐められる
  • 仕事経験が浅いので、客先担当者とのビジネス会話が盛り上がらない
  • 若いだけで、社内でも社外でも低姿勢でいることが求められる
  • 売っている商材に興味が無い
  • 本当にやりたい仕事とのギャップに悩む

特に20代では2回、24歳と29歳に悩む人が多いようです。

新卒の頃に思い描いていた理想の仕事と現実のギャップに悩むのが24歳ころ。

本当にこのままずっと営業の仕事でいいのか?と将来に不安になるのが29歳ころ。

だからです。

30代営業職の仕事上の悩み

30代は営業の仕事がきつく感じる年代です。

20代のころほどがむしゃらに突き進むことができなくなっていますし、40代の人ほど確固たるスタイルや立場が無いためです。

しかし、徒労感に襲われている日々を送っているのは、あなただけではありません。

仕事が日々辛いと感じている30代営業マンは日本に沢山います。

他の30代営業マンの苦労を知ることで、「自分だけじゃないんだ」ということが分かれば仕事への意欲が再びわいてくるかもしれません。

30代の中堅営業マンが仕事が辛いと感じるのは下記のような時でしょう。

  • 人脈メンテナンスに疲れる
  • どんどんノルマがキツくなる
  • 勉強をサボっていたツケが回ってくる
  • 年下営業マンからの突き上げ
  • 本当にこのまま営業職でいいのか?と悩む

顧客との人間関係作り、人脈メンテナンスに疲れる

「人脈は水を与えないとすぐに枯れる」ということに気が付かない30代営業パーソンは、思わぬ落とし穴にはまるでしょう。

挨拶回り、定期的なメールや電話、業界によって飲み会のセッティングなど、マメな顧客人脈のメンテナンスをしないと途端に見向きもされなくなってしまいます。

20代の時のようにがむしゃらに動いているのが疲れてきて、人間関係にも疲れてきてしまう営業マンは沢山いるようです。

どんどんノルマがきつくなり、売れなくなってくる

30代になって営業の目標数字も上がり、売上ノルマについていけなくなってくる営業マンも出てきます。

会社としては、経験を積んだ営業マンなのだから効率よく売上を上げられるはずだという前提で目標設定をするからです。

ノルマが達成できないのは営業マンのせいだけではなく、市場環境が悪かったり、開発やマーケティングの失敗なケースもあるのですが、それはなかなか聞いてもらえません。

勉強をサボっていたツケが回ってくる

20代のころは、「そんなことも知らないのか」と叱られると、専門書を買いあさり通勤電車内やベッドの中で読み込みました。身銭を切ってセミナーに通ったこともあります。そのお蔭で、あるときから急に営業成績が上がったのです。

若い営業マンはそのとき「そうか、これが努力の成果ってやつか」と確信します。

30代は、その成功体験がアダになってきます。少しずつ手を抜いていても、それなりに仕事が出来るようになってくると危機感がなくなり、勉強をサボり始める人が大勢出てきます。

日々の勉強をするのとしないのでは、本当に少しずつ差が広がっていき、30代後半では巻き返すことが難しいほど、大きな差となっています。

年下営業マンからの突き上げ

日々の勉強をサボってきた30代営業マンは特に、後輩営業マンからの突き上げに悩むことになります。

後輩だと思っていたのに、気がつけば自分よりも大きな案件とノルマをこなしていて、場合によっては上司になることもあるでしょう。

そうなるとやはりプライドや自信は傷つきますし、日々の仕事がつまらなくなってしまうものです。

本当にこのまま営業職でいるのか悩む

20代後半くらいになれば営業が自分に向いているか向いていないかが、なんとなく分かってきます。

それでもその時に転職をしなかった場合、30代はずっとそのモヤモヤ感に悩まされるかもしれません。

誰にでも向き不向きがあり、向いていない仕事を一生続けなければいけないのはなかなかしんどいものです。

仕事についていけない営業マンが勉強すべきこと

仕事についていけない営業マンが勉強すべきこと

営業が辛くて辞めたいと悩んでいる営業マンは何を勉強すべきでしょうか。

営業職の仕事の成果は、特定の資格や知識ではなく様々なビジネススキルの掛け算で決まるため、なかなか勉強の結果がすぐには出にくいです。

それでも長年、営業職をやってきた筆者が勉強をしてきて、特に営業の仕事に役に立ったものを紹介します。

ロジカルシンキング、ロジカルライティング

  • ロジカルシンキング
  • ロジカルライティング

この2つは、全てのビジネススキルの土台になるので、一度しっかり学んでおくことをオススメします。

ロジカルシンキングは論理的に物事を考えるスキル、ロジカルライティングはロジカルシンキングを元に論理的に資料を作るスキルです。

元々はコンサルティング業界で非常に重要視されて、トレーニングされてきたスキルですので、コンサルティング企業や出身者が出している書籍やセミナーがオススメです。

これらが身につくと、論理的に説得力のある営業トーク、売るためのヒアリングのレベルが一気に上がります。

さらに、論理的に説得力があり、相手が理解しやすい資料や報告書が作れるようになるので、営業資料、プレゼン資料、報告書などの作成能力が一気に上がります。

それらの能力は、法人営業だけでなく個人向け営業でも絶対に役立つはずです。

ロジカルシンキングの入門書としては、「世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく」がオススメです。47万のベストセラーとなった分かりやすい本です。

次にロジカルライティングは、世界最高峰のコンサルティング企業マッキンゼーで社員にライティングを教えているバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」がオススメです。

少し古い本ですし、分厚いので読むのが大変ですが、これ1冊読んで実践するだけで、資料作りが一気にうまくなるはずです。

法人営業マンなら問題解決法の勉強も

法人営業マンの仕事の本質は「営業先企業の問題を解決してあげること」です。

ロジカルシンキングを元にして課題のヒアリングを行い、ロジカルライティングを使ってどうやって解決するかを伝えることが必要になります。

その基本テクニックを一通り学ぶだけで、営業トークやプレゼンのレベルが上がるはずです。

問題解決法を学ぶのでオススメなのは、大前研一さん学長のビジネス・ブレークスルー大学でオンライン講座が受けられます。

マッキンゼーのアジア支社長でもあった世界のトップコンサルタントの1人とも言える方の作った講座です。

筆者も20代の時に受講しましたが、その時に得た知識とスキルは自分のビジネスマン人生を変えたとも言えるほどです。

BBT University 問題解決ベーシック思考コース

もし、そこまで予算と労力をまだかけられないのであれば、以前に上記コースの講師だった方の書籍「新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術」を一読してみるのもおすすめです。

営業のまま転職をして、悩みを解消をする方法

転職をすることで仕事の辛さがなくなることももしここまで読んできて「そんなことはもうやっているよ。それでも今の仕事が辛いんだ」と感じたら、転職をして環境を変えてみるのも一手です。

新しい環境に飛び込むのは勇気のいることですが、会社を変えるだけで一気に仕事にやりがいを感じられるようになったり、仕事が楽しくなり、年収も上がることも多々あります。

営業成績が上がらないのは、売るモノがあなたに合っていないのかも?

成功の法則通りに行動し、必要とされる知識も身に付け、仕事も一切サボっていないのに、営業成績が上がらない30代営業パーソンは存在します。そこまでしていても、20代の後輩に追いつかれ、追い越される人もいます。

それは、営業の仕方が悪いのではなく、「営業のネタ」があなたに合っていないからです。この「営業のネタ」という視点は意外に知られてなく、これに気付かず営業職を断念してしまう人もいます。もったいない話です。

あなたの得意分野と不得意分野は隣接している

「営業のネタ」とは、あなたが売っている商品やサービス、または仕事の進め方のことです。

例えば、カーディーラーでファミリーカーを売ることが苦手な人が、スポーツカーならばんばん売れるといったケースです。

または、ビジネスアプリの営業に行き詰まりを感じているIT企業の30代営業パーソンが、従来の企業担当から行政担当に変わっただけで、見違えるように売り始めることがあります。

それは、その30代営業パーソンにとって、カタカナだらけのビジネスワードが飛び交うノリノリの現場より、法律と書類によって将棋の「歩」のように1マス1マス段取りを踏んで進めるお役所仕事の方が性に合っているからです。

同じものを売っていても企業によって営業手法が異なる場合も

もし、部署内で担当替えをしても効果が出なかったら、思い切って転職を考えてみませんか。転職は究極の「営業のネタ替え」といえます。

例えば、国内のエレベーターメーカー大手は、三菱、日立、東芝の3社です。どれも一流メーカーですが、営業手法はまったく異なります。

また高級マンションの営業でも、三菱地所で活躍している人と、三井不動産のトップセールスパーソンと、住友不動産のカリスマ営業担当は、まったく性格が違います。

売るモノは同じでも、売り方が違うと実力を発揮できない営業パーソンはたくさんいて、売り方というのは企業カラーに大きく左右されるのです。つまり、売れないのはあなたのせいではなく、いまお勤めの企業のせいなのです。

30代の営業パーソンは、自分が扱う商材にこだわるだけでなく、企業の特徴についても深く検討してみる必要があります。

キャリアを活かして営業から他業種に転職をする方法

それでは最後に「営業の仕事はもう嫌だ」という方のために、営業で培ったスキルを活かす転職先を考えてみたいと思います。

実は営業という職種は、最も間口が広いこともあって、全ての職種の登竜門的な位置づけでもあります。
自社の商品をアピールする力、交渉力、自分の立てた企画を通す資料作成やプレゼン力、コミュニケーション力、社内政治力など全ての業種で必要なスキルが得られるのが営業職です。

営業キャリアをバネにして、企画職・Webディレクター・コンサル・経理財務・広報など様々な職種に転職をしている人が沢山いるのが実状です。

ここでは例えば、企画や経理を解説してみましょう。

営業から企画への転職

営業部門と企画部門の仲が良い企業は最強です。

営業が顧客の不満を吸い取り、それを企画に上げ、企画が改良を加えることで商品が強化されていくからです。

しかしそのような好循環を生み出せている企業は多くはありません。なぜなら、営業と企画は利益相反の関係、つまり片方が利益を得ようとすると、他方が損をする構図にあるからです。

つまり、営業が成績を上げるには顧客に喜ばれなければなりませんが、顧客の要望はいつも細かくて面倒くさくて無謀ですらあります。それを製品やサービスに反映させようとすると、手間とコストがかかります。

手間もコストも、開発担当者にとっては致命傷となります。例えば売上が100万円アップしても、改良に110万円かかったら、開発は社長から「10万円損しただろ!」と怒られます。しかし営業は「100万円アップした!」と喜んでいるわけです。

なので、営業経験者が開発の仕事に転職すれば「営業の気持ちが分かる開発者」が生まれることになるので、会社にとっては理想の人材といえます。

ちなみに、開発と営業のコラボレーションは相乗効果が高いことから、「開発営業」という職種があるくらいです。

営業から経理・財務への転職

30代の営業経験者におすすめしたい転職先その2は、財務です。経理ではなく、財務です。

財務部門は、経営者たちがつくった経営戦略を考慮して、融資金額を決めたり投資額を見積もったりします。つまり財務担当者は「我が社の商品・サービスの売れ行き見通し」を持っておく必要があるのです。

「我が社の商品が時代に乗る!」と判断すれば、財務担当者は経営陣に積極的な投資、つまり財政出動を提案します。

逆に「しばらくは我が社にとって冬の時代になる。ここは耐えどき」と判断すれば、在庫を減らしたり資産を売却したりといった手を講じることができます。

営業で培った「世間を読む目」と「顧客の動向を探る耳」は、財務部門で役立つことでしょう。