人間関係で悩むSE(システムエンジニア)、辛いパターンと人間関係構築のコツ

SEが仕事上で人間関係で悩む例

SEは人間関係でとても悩みやすい仕事です。

ステークホルダーは顧客、自社内のプロジェクトチームメンバー、他部署、協力会社などになります。

人間関係で悩む例を二つ紹介します。

一つはプロジェクトが暗礁に乗り上げたときです。うまくいかなくなるとスケジュールが遅延します。スケジュールが遅延すると納期を守るために残業時間を増やすことになります。残業時間が増えると関わるメンバーの労働環境が悪化します。悪化すればイライラして衝突し易くなります。上手くいかないのを誰かのせいにして攻撃的になる可能性も出てきます。上司からも連日厳しい追及を受けるようになります。こうした状況が続くと人間関係が煩わしくなってきてしまいます。

もう一つは顧客です。顧客のSEに向ける厳しさは自社内のものとは性質が異なります。SEは顧客の信頼を損ねないように気を使いながら顧客の求めるニーズに応えていく必要があります。筆者の経験上も最も神経を注いで疲れるのが顧客との人間関係でした。

上司との人間関係が辛い

上司はプロジェクトマネージャの立場であったり、組織の予算管理の責任を負っている立場の人です。

対外的にも社内においても責任の重さが新人とは比べものになりません。

当然、一般的にはそうした立場に居られる人の多くは有能であり、一般社員よりも視野が広く仕事に対する意識も人一倍厳しいです。そうした上司との人間関係に悩むケースの典型は、仕事が出来ず上司に信頼してもらえないときです。任された仕事の守備範囲を守れないようでは上司からのプレッシャーは強くなります。

これは筆者の経験上としては「本人の問題」です。

仕事は遊びとは違います。対価として受け取る給与に見合った働きを出来なければ、上司との関係が常に良好でいられることは難しいと思います。

また、適切なタイミングで報告、連絡、相談、いわゆるホウレンソウが出来ない部下は全く信頼してもらえないと考えた方が良いです。

実は筆者は若い頃から反権威的なところがあり、ウマの合わない上司に対してのホウレンソウを極力避ける傾向がありました。上司はそうした態度の部下からは自分がコケにされていると感じます。

何故ならば失敗したときの責任を本当に取る役割を担っているのは上司であり、さらにその上の上司だからです。

ホウレンソウには失敗を未然に防ぐ効果があります。

上司は組織横断で予算を動かす権限を持っているため、人を動かせます。プロジェクトを順調に消化していくのは難しいため、課題を把握して先手で手を打つためにもプロジェクトの進捗状況を上司に伝えるのは大切です。

同僚との人間関係が辛い

同僚という括りとしては先輩、同期、後輩といった入社年次における違いがあります。

先輩であれば体育会系で後輩から意見されることを許容出来ないような人もいます。

同期はライバル意識を持って相手よりも先に出世をと意識してしまうと良い関係が築けない可能性があります。また、どこの職場でもいる可能性がありますが基本的な信頼関係が築けない人がいます。

仕事の進め方の相違や能力によるものという前に、人として信頼に値しないと思えるような人です。

お互いが相手を嫌悪してしまうと、チームを組んでも生産性が発揮できないばかりか他の同僚にも悪影響を及ぼしかねません。

私の経験では顧客や同僚の外見を馬鹿にしたり、プライベートなことについての憶測に基づく陰口を叩く同僚を私が嫌悪したことがありました。

私は職場には仕事をしにきているので就業時間中に仕事以外のことで陰口を叩いて喜んでいるような人を嫌悪してしまいます。

そうした思いはどうしても相手にも伝わってしまうものです。こうなると関係は急速に悪化して、歩み寄ることは難しくなります。

他部署の人との人間関係が辛い

プロジェクトを手掛けていく上で、他部署の力を借りながら進めていくケースは多いです。

ところが会社により違いますが、部署間の関係がひどく縦割りな場合があります。

筆者はアプリケーションの部署として、プロジェクトを取りまとめる立場にあることが多かったのですが、他部署と険悪な関係になったことがあります。

他部署が開発するパッケージソフトを導入するプロジェクトだったのですが、顧客との調整が円滑に進められずに何度も設計のやり直しをすることになり、先方に長時間残業を強いる結果になったからです。

こうしたときに、調整元の部署としての責任はもちろんありまうが、パッケージ開発部署も顧客のニーズを正確に汲み取るべきです。

ところが縦割りな上に顧客のニーズに無関心であることから、正確な要件に落とし込めなくなってしまうのです。

調整元の部署はパッケージソフトの基本仕様の専門家ではないため、結局は顧客、自部署、他部署が一体となって適切なコミュニケーションを取っていくべきです。

しかし他部署にそこまでの意識は無く、取りまとめ部署が責められることになります。

こうしたケースを経験したことがはあると思います。

SE職で人間関係に悩まないコツ

自身が本来求められるべき役割を果たせず、プロジェクトを危うい状況にしてばかりいては、人間関係を円滑に保つのは無理です。

人間関係に悩まない最も有効な方法の一つは、実力を付けて周囲から一目置かれる存在になってしまうことです。

よほどへそ曲がりな組織で無い以上、実力のある人は認められ頼りにされます。厳しい現場であればあるほど優秀な人材は貴重であるからです。

また、自分が組織内で貢献出来ていることをアピールすることは意外と大切です。縁の下の力持ちのようなことをしていても、目立たずに大した貢献をしていないと誤解されてしまう可能性があります。

一目置かれるようになるためには上司や同僚に自らの動きを知ってもらうことです。

そしてどうにも信頼関係が築けない人と一緒のプロジェクトチームを組むようになった場合は、上司に働きかけて、直接的に仕事で関わることの無いように動くべきです。

好かない関係同士で組んでも協力関係が築けないので生産性が発揮できず、精神疲労によるモチベーション低下をするので良いことなどありません。

最後には良い意味での開き直りが必要です。

何のストレスも軋轢も無く進められるほどSEの仕事は甘くありません。所詮一人の力で出来ることはたかが知れています。

状況が上手くいかない原因は一人に求められるものではありません。いちいち他人の顔色を伺ったり、無理に仲良くやろうとしても疲れるだけです。

実力を付けて結果を出しながら、適度な距離感で協調関係を保ちながらも理不尽な状況は跳ね
返せる強さを発揮出来れば人間関係の悩みは軽減されると思います。