SE(システムエンジニア)のよくある転職理由6選

システムエンジニア職として10年以上働いている筆者自身や周囲のSEを見てきた経験から、SEのよくある転職理由について以下に紹介します。

評価されない

会社や上司に評価してもらえず不満が蓄積しているSEは少なくないと思います。

筆者の経験でも、評価指標はかなり曖昧なのではないかと感じたことは多々あります。

私の場合、顧客先常駐していた時代は直属の上司とは年に数回しか顔を合わせませんでした。

上司は普段の私の仕事ぶりを全く見ていませんでしたし、見ることも出来ませんでした。

顧客から大きなクレームも入らず、無事にリリース出来たことに対してのみ評価されました。

結果を見ることは大切ですが、内実は単純ではありません。上司には見えない様々な調整やディレクションがあり難易度が高い案件だった場合でも、プロセスが評価されずに不満が溜まることも多々有りました。

評価基準や手法への不満は転職への大きな理由となります。

年収が上がらない

プロジェクトの成功が重大なの評価指標の一つなので、計画段階で失敗が約束されているプロジェクトに投入された場合、個人でいくら頑張っても状況を挽回できず、赤字を出して給料も下がるという理不尽なことになりかねません。

特に頑張らなくてはならない状況で頑張ったことに反比例するかのように給料が上がっていかないことがSEの世界では起こりえます。

また、SEの仕事は失敗すればするほど労働時間が天井知らずになるものの、残業手当が付かない、もしくは見なし残業により一定額で頭打ちという企業も少なくありません。

こうした待遇では年収を総労働時間で割った時間単価が愕然とするくらいに低いことになり、まともに働いていられないという気持ちから転職を意識することになります。

労働時間が多すぎる

私は転職経験者ですが最大の転職理由が労働時間が多すぎて精神的、体力的に辛過ぎることでした。

休日出勤をするのはストレスの元凶になりましたし、平日も連日終電近くに帰社をしていると、人生=仕事という感覚を持つようになり、元々愛社精神などかけらも無い仕事観でしたので、怒りが蓄積されていきました。

SEの仕事は会社やプロジェクトにより大きく異なりますが、全体としてはライフワークバランスが取れる働き方を出来る会社は少ないと思います。

システムを切り替えるだけでも深夜や休日が作業時間になりがちであり、システム開発においても労働時間を抑えながらもスケジュールを守って品質を確保していくのは大変難しいことです。

労働時間の多さに疑問を抱き、転職理由とする人は多いと思います。

キャリアを広げたい

ITゼネコンと言われる多重下請け構造により、元請けで仕事が取れない会社のSEは下流工程の仕事を中心にキャリアを積む傾向があります。

下流工程は詳細設計、プログラミングといった工程になりますが、これらの工程の仕事ばかりでは年齢を重ねてもやりがいを維持していけるかどうかは人それぞれです。

所属する会社が直接、企業から受注を取れない場合、個人として高度なスキルや向上心を有
していても、上流工程を担当することは難しいです。

こうしたケースではキャリアを広げるために、元請けで仕事を取る力がある会社や親会社を持つユーザー系の会社で上流工程を担当出来る会社へ転職することが一つの道筋となります。

人間関係に悩む

人間関係に悩んでいるSEは少なくないと思います。SEの仕事はコミュニケーションを取る場面の連続なのですが、人間関係を煩わしく感じてしまいがちです。

プロジェクトに参画するメンバーの中に、ウマが合わなかったり苦手な人と一緒に仕事をしなくてはならない局面は多いです。

プロジェクトチームが小規模であればあるほど、合わない人と話さないことによる他のメンバーに対する悪影響も図り知れないです。

また、個々の人間関係以前に企業風土に染まった上司、同僚との人間関係に悩むことで転職に踏み切るケースもあります。

私の場合は以前の会社の企業風土は残業は美徳、有給休暇・定時退社は悪徳でした。私は全くこの逆の考え方だったので、残業を強要したり推奨する上司とは最初から最後まで相容れませんでした。

ところが残念なことに実際はこうした考え方の上司、同僚が多く、働き方に関わることだけに良好な人間関係を維持するのが難しくなりました。

自分一人だけが異なる考え方を持っている場合、その組織の中で上手くやっていくには想像以上に労力を要します。

派遣業のような働き方である

顧客先に常駐して働くSEは、顧客の風土や文化に合わせる必要があります。自社開発が出来ることに比べると、受けるプレッシャーは半端ではありません。

筆者の苦々しい経験の中には、土日出勤を顧客から強いられて抗えなかったことがあります。

私が受け持っていたシステム開発はスケジュールを守ることが出来ていましたが、他のシステム担当者をいざという時にサポートする担保として休日出勤を強要されました。

顧客自身も率先して出勤してくる意向であったため抗いようもありませんでした。また通勤は毎日のことですが、顧客先常駐では通勤場所を選ぶことも出来ず落ち着きません。

短納期のプロジェクトに従事していた頃は、新たな顧客先常駐に合わせて、通勤場所が変わりました。

或いは複数の顧客先を掛け持ちしていた時期もありました。これでは落ち着いて働けません。職住接近で働けることが家庭とのバランスを保つ上でもあるべき姿だと思います。

自社内でシステム開発が出来る環境で働くために転職を希望する人も少なくないと思います。