営業職の業種ごとの仕事内容や年収相場、向いている人

営業職の仕事内容や年収相場営業職というのは、ほとんどどんな会社にもあって、最も求人数が多い職種です。

個人向け営業から法人営業があり、扱う商材によって仕事内容も結構異なります。

全てのビジネスは顧客との関係で何らかの売上を上げるので、どんな会社にも営業機能は必須とも言えます。

また、営業は全てのビジネススキルを幅広く学べるため、新卒採用ではまず営業に配属されることが多く、企画職・経営管理職・人事職・マーケティング職など他の職種の登竜門に位置します。

この記事では、

  • 営業職の年収相場
  • 業種別の営業の仕事内容
  • 楽しいこと・辛いこと
  • 営業が向いている人

について解説していきます。

営業の年収相場

営業の仕事に就こうかどうか迷っている人が最も知りたいのは「営業の年収」ではないでしょうか。

以下の表は、大手転職支援サイトが作成した、職種別の年収ランキングの一部です。

全316職種中の営業職をオレンジ色で記載しました。

[業種別平均年収ランキング(全316職種)]

順位職種平均年収
1システムアナリスト1,100万円
2システムエンジニア964万円
3コンサルタント(経営戦略)915万円
4不動産営業870万円
8営業・企画営業(個人)756万円
11営業マネージャー
営業管理職
733万円
13弁護士719万円
17金融営業(個人)
ファイナンシャルプランナー
695万円
49営業・企画営業(法人)590万円
63
金融営業(法人)573万円
124
メディカル営業
(MR・MS・その他)
524万円
315その他保育関連職300万円

調査対象:2016年4月1日〜2017年3月31日の期間中にマイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」から平均値を算出

出典:「2017年版 職種別 モデル年収平均ランキング」(マイナビ)

まず分かることは「営業の年収は良い」ということです。

営業は会社の売上を上げる最前線のため、待遇も自然と良くなることが多いのです。

また、営業は「どの業界の営業か」で年収が大きく上下します。

不動産営業の年収が、断トツで高いのは、「売るものの単価と利益が高い」からです。

また「営業マネージャー・営業管理職」は全職種中11位と、高い平均年収です。

売上を上げる部門を管理できる人材はどの企業でもニーズが高いことがわかります。

個人向け営業の年収が法人営業より高い傾向

また個人向け営業は、法人営業に比べて収入が高い傾向にあります。

これは、一般的に

  • 個人向け営業の方が、法人向けより難しい場合が多い
  • 歩合制でインセンティブが大きい場合が多い

ためです。

法人営業はリピートで売上を上げる事も可能ですが、個人向け営業は常に新規顧客開拓をする必要性が高いため難易度が高いケースが多いです。

業界ごとの営業の仕事内容の違い

営業はほとんどの企業にある部門ですので、業種によって業務内容も異なります。

ここでは業種ごとの営業の特徴や業務内容を簡単にまとめました。

総合商社の営業

総合商社は、エネルギー、金属、インフラ、機械、化学品、食品、繊維、情報・通信サービス、金融、不動産など、あらゆる業界でビジネスをしています。

総合商社営業マンは、人数が多く分業されていることもあって、だいたい1つの業界を専門として扱います。

商社営業の仕事は、商材を仕入れて、顧客へ販売をするものですので、担当業界の様々な商材の仕入先と販売先を回る仕事になります。

専門商社の営業

総合商社が色々な業界でビジネスをやっている一方で、専門商社はある業界に特化してビジネスをやっています。

総合商社の1部門が会社になったイメージです。

総合商社の営業マンも、大体は1部門を担当していますので、仕事内容としては大きな違いは無いでしょう。

ただ、専門商社の方が企業規模が小さい場合が多いため、扱う案件の規模やプロジェクトに関わる人数が違うといった差はあります。

メーカーの営業

メーカー営業は、自社で作った商材を、商社や販売店、顧客に営業をかける仕事です。

商社や販売店への営業は、既存の顧客に対してさらに売上を上げる(クロスセル・アップセル)ための営業活動で、ルート営業とも呼ばれます。

新しく出来たばかりのメーカーではない場合は、新規顧客開拓を行うことはあまりありません。

新しい人と幅広く、よりは特定の人と深い関係構築をするのが得意な人向けの営業スタイルでしょう。

IT・通信の営業

企業へシステム導入やWeb開発などのITサービスを営業します。

例えば、

  • 企業のシステム部門へ、社内情報管理を効率化するためのクラウド化や社内インフラ設備、ツールの導入などの提案
  • 企業のマーケティング部門へ、Webサイト制作やアプリの開発などの提案

などを行うイメージです。

自社のサービスを営業する会社もあれば、IT商社のように他社のサービスを代理店として営業する会社もあります。

広告の営業

広告営業には、メディア営業と広告代理店営業とがあります。

メディア営業は、自社メディアの広告枠という商材を、法人顧客や広告代理店に提案を行います。

広告代理店営業は、様々なメディアの広告枠を、法人顧客向けに提案を行います。

企業の広告戦略・マーケティング戦略から提案を行い、キャンペーンの制作・開発までを請け負うため、販売促進・広告宣伝・マーケティングに関する知識が求められます。

不動産の営業

不動産営業には、業種によって非常に幅広い違いがあります。

ゼネコンの営業

ゼネコンとは、General Contractorのことで、総合建設工事事業を行う企業です。

大成建設など○○建設、○○組といった名前の企業が多いです。

大規模な商業施設やオフィスビルの建設を請け負うための営業をかける部門や、個人向けの家屋建設を請け負う営業をかける部門があります。

前述の年収ランキングで4位に入っている不動産営業の内訳は、ゼネコン営業が大半を占めていると思われます。

サブコンの営業

サブコンとは、Sub Contractorのことで、ゼネコンから土木・建築工事の一部を請負う建設業者のことです。

建物の空調・衛生設備の構築と施工管理など、自社の専門領域を請け負うための営業をかけます。

主な営業先はゼネコン、設計事務所、デベロッパーなどがあります。

新規顧客開拓よりは、既存顧客へのルート営業が多い営業スタイルと言えます。

不動産斡旋の営業

不動産物件情報を集めて、顧客に対して営業をかけます。

引っ越しをする際などに、不動産会社の営業マンとやり取りをして入居物件を決めたことがある人も多いでしょう。

賃貸用の不動産物件のみを扱う小さい企業から、オフィス用物件や投資用物件を扱う中規模以上の企業もあります。

金融の営業

金融の営業も業種によって非常に幅広いです。

金融 法人向け営業

金融の法人向け営業は、銀行や証券会社の営業です。

どちらも企業や団体に対して資金調達と事業成長を支援する仕事です。

営業先は、大企業から中小企業の経営者や役員、経理・財務部門の責任者などなので、しっかりとした提案を行うためには、金融知識とコミュニケーション能力、ビジネス市場に関するアンテナと理解が必要になります。

金融 個人向け営業

金融業界の個人営業はリテール営業とも呼ばれ、銀行、証券会社、保険会社の営業です。

ローン、預金、投資信託、外貨預金、証券、債券、保険といった商材で個人の資産運用を支援する仕事です。

ネットで完結する証券や保険が台頭するなかで、手数料をかけてでも営業マン経由で契約をするメリットを、顧客に感じてもらう必要があります。

ファイナンシャルプランナーの資格が役に立ちます。

金融 代理店営業

銀行、証券会社、保険会社には、自社の商品を販売してくれる代理店への営業活動もあります。

街中にある「ほけんの窓口」などがその一例です。

各代理店で、自社の商材をしっかり提案してもらえるように、商品勉強会を行ったり、販促ツールを提供したり、営業同行をしたりと販売代理店をサポートする仕事です。

営業の仕事のやりがい、楽しいところ

営業の仕事のやりがい、楽しいところ

営業の本質は、

顧客の課題解決を支援する仕事です。

  • 顧客と会話をする機会を作る
  • ヒアリングをして、問題・課題を教えてもらう
  • 問題・課題を解決する方法を提案する
  • お金をもらう

どんな業種の営業であっても、これは変わりません。

これがしっかり出来ていると、顧客はあなたを信頼して、「ありがとう」と言ってくれます。

営業は決して押し売りではなく、顧客に感謝してもらえる仕事です。

営業の仕事で大変なところ

営業は、結果の数字が全てなシビアな世界です。

ノルマに追われる

どんな職種にも目標設定というものがありますが、営業職は特にその目標数字に追われます。

バブル時代のように、作れば売れる時代は終わってしまいました。デフレが続き、人口も減っていく日本経済においては、ノルマ達成は大変になっていく一方です。

断られる、拒否されるのが当たり前

営業は、顧客に断られる、拒否されるのが当たり前の仕事です。

テレアポは100件電話をして数件、契約は数十件訪問して1件というレベルです。

営業に慣れると精神的にタフになって気にならなくなりますが、新人のうちは拒否される度に気持ちが落ち込んでしまうでしょう。

マイペースに仕事が出来ない

営業の仕事は、社外の人と社内の人のスケジュールに合わせて仕事をしなければいけません。

そのため、自分のペースで自分だけのスケジュールで仕事を進めることが出来ないのが辛いところです。

営業に向いている人

営業に向いている人

人にはそれぞれ適職というものがあります。

もちろん営業にも向いている人と向いていない人がいます。

誠実で素直な人

営業の仕事では、どうしても自社の有利になる契約内容にするために色々な交渉をする必要が出てきます。

また自社の不備などで、契約済の顧客とハードな交渉をしなければいけない事もあります。

そんな時に大切になるのが「誠実さ」と「素直さ」です。

ずる賢く色々なロジックで自分に有利に商談を進めることで短期的に大きく売上を上げることはできます。しかし、どうしても相手の中にわだかまり、気持ちの悪さが残ってしまいます。

こうしたことの積み重ねは、顧客の信頼を失うことにつながり、長期的には大きな売上を失うことになります。

商談は人と人が絡むことでので、合理性だけでなく感情で決まる範囲が広いです。

不器用でも、誠実で素直な人が、最終的に勝つのが営業の世界と言えます。

沢山の人に会っても疲れない人

営業は、人見知りでも全く問題無いです。

人見知りで口下手だからこそ、相手の話をしっかり聞けて高い成績を出す営業マンも沢山います。

ですが、沢山の人に会って関係を維持する必要があるので、沢山の人と日々会って会話をすることに疲れてしまう人は向いていないかもしれません。