ネットワーク運用監視とサーバ運用監視の仕事の違い

ネットワークエンジニアの業務内容に、ネットワーク運用監視とサーバ運用監視とそれぞれ表記が違う求人情報があります。

本記事では、それぞれの業務内容の違いを解説します。

ネットワークとサーバとは

複数台のコンピューターを接続して、相互通信が可能な状態のことを「ネットワーク」と呼びます。

ネットワークには、インターネットの標準プロトコルである「TCP/IP」や、Windowsの標準プロトコルである「NetBEUI」、インターネット網を使いながらプライベートネットワークを構築する「VPN」などの種類があります。

「サーバ」とは、サービスを提供するコンピューターのことを言い、Webサイトを管理する「Webサーバ」やメールを送受信する「メールサーバ」、ファイルを保存する「ファイルサーバ」といった種類があります。

ソフトウェアを格納するハードウェアをサーバと呼ぶこともあります。ネットワークを利用してコンピューターの通信を行うことで、目的のサーバにつなぐことができます。

ネットワークとサーバをつなげて稼働することで、ネットユーザーが各種サービスを利用することが可能です。

ネットワーク運用監視の業務内容

ネットワーク運用を監視する代表的なものとして、様々なプロトコルの応答時間など、ネットワークの稼働状況が正常かどうかを確認する「サービス・プロトコル監視」があります。

サーバやネットワーク機器のつながりやすさを確認する「トラフィック監視」では、トラフィック量が評価対象であり、異常値がないかをどうかを検知しています。

監視している機器に異常が起きたときや、本来設定されている正常な状態ではなくなったときに「TRAP」と呼ばれる通知状況を監視する「TRAP」監視も、ネットワーク運用監視の業務内容に挙げられます。

監視端末を眺めるのが主な仕事のため、ネットワーク運用監視に高度なスキルは必要ありませんが、IT系インフラを縁の下で支えている大切な業務の一つです。「JP1」や「Tivoli」「WebSAM」などの監視用ソフトウェアを使って状況確認を行います。

ネットワーク運用監視は、マニュアルやチェックシートを使って作業を行いますが、ネットワーク障害が起きた時には、瞬時にエラーに気づく瞬発力を養うことが大切です。

サーバ運用監視の業務内容

サーバ運用監視者は、サーバ運用状態の監視が主な仕事です。

代表的な監視方法に、機器が起動しているかどうかを確認する「死活監視」があります。サーバに対してIPネットワークにおける基本的なツールの一つである「PING」などの信号を送信し、ノードの応答性が正常かどうか、一定時間内に返答があるかどうかを監視します。

サーバやネットワーク機器に物理的な故障がないかどうかを監視する「ハードウェア監視」、CPUやメモリ、ハードディスクの使用率や作業プロセス数などを監視する「リソース監視」もあります。

何か障害が起きた場合、問題点が何だったかを瞬時に判断し、適切なトラブル対応を行うことがエンジニアの仕事であり、サーバ運用監視の業務内容の一部です。

死活監視は、企業によってはスキルを不問とするところがあるため、仕事をしながらスキルを身につけることができるようになります。

企業や官庁など比較的規模の大きいシステムにおいては、ネットワークとサーバのエラーはどちらもクリティカルな問題であり、基本的に同時に監視されます。

原則として、24時間365日サーバが稼働していることから、サーバ運用監視は、365日の24時間体制が一般的です。

人間による監視業務のほかに、専用のソフトウェア製品などのサーバ運用監視ツールを導入することもあります。サーバ運用監視業務は、監視のみを行えばよいですが、「障害の発生原因は何だったか」や「発生または問題箇所がどこだったか」などの詳細情報をまとめていきます。

監視機能には、上記のほかにサーバの処理結果を時系列でまとめた「ログ監視」や「プロセス監視」、「サービス監視」などの種類があります。

サーバの用途に応じて多方面から監視を実行することで、サーバの運用性を高めることが可能です。

サーバ運用監視業務は、設備内に設置したオンプレミスを対象としてきましたが、クラウド化された多くのサーバを監視する必要性が高まっています。

サーバに関する専用知識を持つ人はあまり多くないため、監視業務は基本的に3人以上のチーム体制を採用するケースを多く見かけます。

コンピューターに関連するインフラを、サーバ部分とネットワーク部分に切り分けることで、サーバ運用監視のことか、ネットワーク運用監視のことを指しているのかが理解できるようになります。

ネットワークやサーバを含めたシステムまでを総称し、「インフラ運用監視」と呼ぶこともあります。サーバ運用監視だけでなく、システムやネットワーク全体での運用監視まで一元的に管理する事業者が増えてきています。

サーバ監視エンジニアから、インフラエンジニアにキャリアパスすることも可能であるため、サーバ運用監視業務を行いながら、次はどの道に進んだ方がよいのかを考えてみてもいいでしょう。

自身が将来何になりたいか、サーバ監視業務をしながら探してみるのも一手です。