ネットワークエンジニアの夜勤ってどんなことするの?

本記事ではネットワークエンジニアの運用監視業務に付きものである夜勤について解説していきます。

ネットワークエンジニアはなぜ夜勤が必要になるのか

現在は24時間年中無休で行っているサービスがいくつかあります。銀行などの金融系、あるいはインターネットショッピングサイトなどがそれにあてはまります。

このようなシステムは、監視する側であるネットワークエンジニアも24時間体制で監視しなくてはいけません。もし夜中に障害が発生した場合、トラブルに対応できる人が必要です。

そのような事態に備えて、夜中でもネットワークエンジニアが待機して不慮の事態に備える必要があります。そして、ハードウェアのOSのアップデート、稼働中のシステムの設定変更など、利用者の少ない夜中に行う方が都合の良い作業がいくつかあります。

これらの作業は一時的にシステムが停止することもあるので、利用者に影響が少ない夜間に行われることが多いのです。また、システム利用者、あるいは、保守・運用担当者からの電話対応も24時間受け付けていることが多いので、夜間にも待機していなくてはいけません。

また、新規システムのリリース直後は、大小様々なトラブルが発生するケースがあります。その際は、新規システム構築に関わった主要メンバーがトラブルに備えて24時間体制で待機し、夜間でもトラブルに対応しています。

新規システムは、リリース直後だけでなく構築作業段階であっても夜間での作業をすることがあります。新規システムが稼働中のシステムと連携する場合、あるいは、構築時に多大なネットワーク負荷が生じるシステムの場合は、稼働中のシステムの使用に強い影響を与える可能性があるのです。

そのようなシステムの場合は、システムに影響の少ない夜間に構築作業の実施を行うことが多いとされています。そのほか、日中に終了できなかった業務を完了させるために、夜間での作業を行うというケースも見られます。

このように、ネットワークエンジニアの夜勤とは、24時間365日体制で行う運用監視、保守のほかに主にシステム利用が多く、利用者の影響が大きい日中にはできない業務を行うための勤務形態です。

運用監視のように最初から勤務シフトに夜勤が組み込まれている場合もありますが、普段は日勤でも、新規システム構築などの計画作業のために数日だけ夜勤になることもあります。

それから、色々なトラブル対応のために急に夜間出勤となるケースもあり、夜勤が多くなるのがネットワークエンジニア業務の特徴なのです。しかし、夜勤作業にもメリットはあります。

まずは、日中に比べて比較的ゆっくりと作業に集中できる点です。日中の業務のように新しい仕事依頼や利用者からの問い合わせが少ないため、また、出勤してる人も少なく静かな環境で作業できるため、落ち着いて自分のペースで作業を進めることが可能です。

しかし、急なトラブル対応などの際は、朝までに復旧しなくてはならないという条件があることが多いため、日中よりも緊迫した雰囲気の中で作業をしなければいけません。

キャリアアップするほど夜勤がなくなる

夜勤は日勤に比べて給料も高く、朝の通勤ラッシュを避けられる、あるいは、トラブル対応など緊急の業務以外では比較的ゆっくりと作業できるなどのメリットがあります。

しかし、昼夜逆転により生活のリズムがおかしくなり不規則な生活になってしまうため、夜勤は避けたいと考えているネットワークエンジニアの方々は少なくありません。

夜勤を避ける方法は、ネットワークエンジニアとしてキャリアアップを図ることです。夜勤を任せられている人材は、稼働中のシステムの運用や保守、監視を行うのがメインの仕事です。

このような業種はどうしても夜勤が仕事のメインとなり、自然と勤務形態に夜勤が組み込まれてしまいます。

しかし、キャリアアップしてからの主な業務である設計、プリセール、構築業務などのいわゆる上流工程の担当者は、トラブル発生時の対応として夜間出勤はありますが、通常の勤務形態に夜勤が組み込まれることはありません。

ただし、いくら夜勤は避けたいと主張しても、ネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートさせた新人や未経験者などは、最初から設計などの上流工程を任せられることはありません。

上流工程はネットワークエンジニアとしてある程度の経験を積まなければできない業務です。

そのため、新人や未経験者が夜勤を避けたいと思っても、夜勤をやらざるをえないのがネットワークエンジニア業界の現状なのです。ですから、新人や未経験者は、まずは運用や保守、監視の業務を数年こなし、それから上流工程へキャリアップを図り、設計やプリセールなどの業務担当へとシフトしていくという流れになります。

また、先述したとおり、上流工程を担当しているからといって、完全に夜勤を避けられるわけではありません。突然のトラブルが起きた場合などは、勤務時間は関係なくその対応に追われることになります。

それから、この業界では1人が複数のシステムに関わるということもよく見られるケースです。そのため上流工程の主任としてプロジェクトに参加しつつ、他の稼働中のシステムの監視、保守対応も同時に行っているというエンジニアもなかにはいます。

上流工程を担当しつつ、別のシステム対応のために夜勤をこなすこともあるのです。そして、納期が迫っていることが多いため、納期までの数日間は徹夜作業を強いられることもあります。

また、納期を守ってもシステムのリリース日にはトラブル発生を想定して夜中から早朝にかけて会社で待機をするケースもあり、上流工程を任されているからといって、夜勤とはまったく無縁になるわけではないのです。

もし、この業界に入るための面接で「夜勤はやりたくありません」と主張した場合、ネットワークエンジニアとして採用されるのは難しいといえるでしょう。

この業界ではほとんどの会社が、入社したら最初の数年間は夜勤が勤務形態に組み込まれるため、夜勤を避けることは難しいです。そのため、ある程度キャリアを積んでから上流工程にシフトする方法が、夜勤を避ける最良の方法なのです。