ネットワークエンジニア運用監視の具体的な業務内容

ネットワークエンジニアの仕事内容には、ネットワーク設計、構築、運用監視といったものがありますが、本記事ではネットワーク運用監視の業務内容を具体的に解説します。

ネットワーク監視の業務内容

ネットワーク監視とは、ネットワークの状態を監視する仕事です。監視する対象は大きく分けて2種類あります。1つ目は、そのネットワークで稼働しているサーバーや端末および、それらを繋いでいる機器等の全てです。

停電が発生した時に作動する無停電電源装置など、直接コンピューターやネットワークに関連がないように思われる機器も含みます。全ての物理的な機器(ハードウェア)が正常に動いているかどうかを監視するこの業務を一般に「死活監視」と言います。

また、ハードウェアだけではなくその内部で動いているソフトウェアとネットワークの状態も監視対象です。ソフトウェアに関しては正常に動作しているかどうかはもちろん、本来の性能を発揮しているかどうかも確認します。

ネットワークの状態については、システム設計時に想定している以上のデータ量が流れるような(一般に処理が重いといわれる)状態になっていないか、逆に本来想定され流れているべきデータ量より極端に少ない状態になっていないか等を中心に、システム全体が円滑に稼働し続けられるように計測値をチェックし続けます。

ハードウェア以外の流動的なネットワークの状態を監視するこの業務を一般に「リソース監視」と言います。

業務を行う際には監視ソフトを使用します。監視対象となるサーバーや端末(パソコンやワークステーションなど)にクライアントソフトをインストールし、そこから発信される情報を監視用端末で確認し監視するというのが一般的な方法です。各サーバーや端末が設置されている場所に随時赴き確認しなくても、監視ソフトがあれば何千台もの機器を1箇所で管理することができます。

代表的な監視ソフトには、JP1、SNMPc、Zabbixなどがあります。ネットワークを監視中、異常が発生した場合、監視者はシステムを正常な状態に戻すべく復旧業務を行います。監視用端末に表示されたエラーメッセージ等を調査し、遠隔操作で即時解決できるような場合は監視者自身が対応することもあります。

たとえばディスクの空き容量が不足しようとしていて警告メッセージが表示され、コマンドをひとつ実行させればすぐに空き容量が確保でき、正常に戻るような場合などです。

より複雑で監視ソフトから得られる情報だけでは解決できないような事象が発生した場合は、取得したメッセージやエラーログ等の情報を担当のエンジニア(ネットワーク運用管理者やシステムエンジニアなど)に提供し、さらに詳細な調査をして問題解決をするように依頼します。

場合によっては担当のエンジニアに同行し、引き続き調査に加わることもあります。いずれにせよ、最終的にシステムが正常な状態に復旧するまで監視者も復旧業務に携わります。

ネットワーク運用の業務内容

ネットワーク運用とは、システムを使用しているユーザーの近くあるいは同じ場に立ち、ネットワークが円滑に稼働し続けるように行われる仕事全般のことです。

ネットワーク運用者の仕事には、まずシステムが正常に稼働しているかどうかを実際にユーザーが利用している現場にて確認するというものがあります。これはネットワーク監視者が行っている監視では分からないような調査を主に行う業務です。

操作ミス以外のことで誤作動が発生していないか、システム障害の原因となりそうな要素が現場にないか(飲食禁止の端末室に飲食物が持ち込まれている等)といった監視端末からは見えない事柄について確認し、適宜ユーザーに是正するよう助言します。

また、システム内の機器構成が変更されたり新規に機器が設置される時、その設置や設定変更を行うのも運用者の仕事です。

複雑なシステムの場合、単純に機器を置き換え、繋ぎ換えただけではネットワークにデータがスムーズに流れず、処理が滞るなどの弊害が発生することがあります。

このため、システムの規模によっては機器設置に関して開発エンジニアらと連携し、適切な設定値の策定および既存機器の設定変更等について検討した後、運用者が設置後の機器を設定します。

さらに、稼働中の機器にログインしてネットワークのトラフィック状況を把握したり、配置されたストレージが有効に使用されているかを調査したり、セキュリティに問題がないかをチェックしたりと、システムに関する様々な情報を集めて解析するのも運用者の重要な仕事です。

これらを集め解析した情報をもとに検討し、顧客に対して今後のシステム改善案を提示することもあります。ネットワークとそのシステムは常に変化しているため、細かい管理が必要です。ネットワーク運用者はその管理ができる唯一の存在とも言えます。

ネットワーク運用監視の勤務地

システムが稼働している限り、ネットワークの運用そして監視業務は行う必要があります。このため、エンジニアたちは基本的に24時間体制で勤務することになります。多くの場合、2交代または3交代制で業務にあたります。

また、運用・監視する対象のシステムが何処に存在するかで勤務地も変わります。自社のシステムを自分たちで運用・監視している場合は、当然、自社勤務になります。顧客のシステムが小規模であったり、システム監視設備が顧客社屋内に設置できない場合には、自社で顧客システムを監視することもあります。

顧客先にシステムがある場合は、顧客先の社屋やシステムセンターなどに勤務し業務にあたるのが一般的です。この場合は顧客社員と同じように彼らと同じ職場に通勤します。自社勤務もそうですが顧客先に常駐勤務する際は、特にセキュリティに関して遵守する意識を高く持つことが重要です。