インフラエンジニアとネットワークエンジニアの将来性


クラウド化やAI、ブロックチェーンとIT進化のスピードはすごいけど、これからのインフラエンジニアやネットワークエンジニアの将来性はどうなんだろう?

本記事はそんな疑問に答えてみます。

インフラエンジニアの将来へのネガティブな面

インフラエンジニアの将来性に関しては、いくつかネガティブな意見が散見されていますよね。そのためインフラエンジニアの未来は暗いのではないかと、将来性に不安を感じる人も少なくないと言います。

例えば「インフラを必要としている企業のほとんどはすでに導入が終わっているので、メンテナンス以外の案件がないためそれ以上の仕事を求められなくなる」という意見があります。

これはIT化の急速な普及に伴ってほとんどの業界でインフラ整備が完了しているという意見で、既存のインフラで十分だからこそそれ以上を求める案件は増えないのではないかと考えられているようです。

そもそもAWS(Amazon Web Service)や仮想化などの導入に伴って、自前でインフラを構築すること自体の需要が減ってきているという意見もありますし、機器の価格や運用・構築の単価そのものも安くなってきているので売上そのものが期待できないという声もみられています。

さらにITシステムそのものが普及率がかなり安定してしまっているため、ITに関してコストをかける企業が減少してしまっている。

そのためインフラエンジニアがするべきことがなくなってしまった、インフラそのものの価値が下がってしまったという意見も見受けられます。

その結果としてインフラエンジニアの将来性についてネガティブな考えを持つ人が増えている傾向があり、転職や職種の転向を検討する人も少なくないです。

このようなネガティブな意見の背景にあるのは、ITを取り巻く環境の急速かつ大きな変化が挙げられています。

これまでであればIT関連の職種はそこまでスキルや経験がなくても、需要そのものが高いのである程度の収益が期待できていました。

そのためキャリアや天下りなど、スキルや知識を持たない人材を抱えてきた企業でもコネの力である程度経営を維持できていたのですが、今の時代では難しくなってきました。

個人も会社もITに関するスキルレベルはもちろん、サービスレベルも時代に合わせて変化と向上を続けていかなければ生き残ることが難しいです。

このためインフラエンジニアはもちろん、ITシステム企業そのものが淘汰され始めている点がネガティブな意見に繋がっていると考えられています。

インフラエンジニアの将来へのポジティブな面

では本当にインフラエンジニアの将来性はネガティブなものなのかというと、実はポジティブな意見もいくつかあります。

代表的な意見として挙げられているのが「そもそもインフラはなくならない」というもので、インフラはIT技術の土台となっている存在なのでITが存在し続ける限りはインフラそのものの需要も決してなくなることはありません。

またインフラ関係の仕事をなくしてしまっているのではないかと思われている仮想化やクラウド、自動化、loTの技術や普及が進んでしまっても、それに伴った新しい技術者の存在は必要不可欠です。

確かにこれまでの主な仕事であった単純なネットワークやサーバの設計構築は、ほぼ構築が完了してしまっているために徐々に案件が減少しているのは事実です。

このためネットワークやサーバの設計構築しか知らないエンジニアにとっては厳しくなってくると言えますが、仮想化・クラウド化に関する案件は増加傾向がみられています。

従来の仕事に関する案件はなくなってきている反面、新しい技術による案件の需要が高まってきています。

また、ネットワークの監視システムについてもエンジニアの存在が必要不可欠であるため、むしろインフラエンジニアの存在はますます重要となってきています。

2000年頃のITバブルから18年経った今、これまで舗装されていなかった道がひとまず舗装された状態であると称している声もあり、手探り状態で不安定だったインフラエンジニア、ネットワークエンジニアの仕事に関しても、大分道筋が整えられてきたともいえます。

そのためある程度整えられたネットワーク業界の中で仕事を見つけていくことは十分可能ですし、一方でさらにどんどん新しいチャレンジをしたいエンジニアにとっても成長や挑戦の機会が多くある業界と言えます。

インフラエンジニアの需要はクラウド化がカギ

インフラエンジニアの需要が増していくかどうかのカギを握っているのは、クラウド化だと言われています。

基本的にインフラエンジニアにとって提供しているサーバやネットワークのメンテナンスが通常業務となっており、サーバやネットワークの故障やトラブルが起きた場合には必要に応じて現地に赴かなければいけないケースも少なくありません。

これが日中であればまだ対応しやすいのですが、深夜や早朝に連絡が入ると身体的にも精神的にも負担が大きいですよね。

またサーバやネットワークの監視に関してもシステムを定期的にチェックやメンテナンスをするために顧客のところに足を運ばなければいけないなど、手間や時間をロスしてしまうところがエンジニアにとっても顧客にとってもネックとなっていました。

このような問題を解決してくれるのがクラウドサービスの存在です。

自前でネットワークシステムを保有するのではなく、Amazonなどの提供しているネットワークインフラを間借りして利用するようなイメージです。

現地に行かなくてもネットに繋がったパソコンさえあればどこからでもすぐに対処できるというメリットがあります。

これを活用すれば手間や時間をかけずに故障やトラブルにも対応することができるので、よりスピーディーな仕事が可能となりました。

このようなクラウド化はインフラエンジニアの労働環境を改善してくれるのはもちろん、サービスの質の向上を目指せる大きなポイントと言えます。

このためクラウド化が進んでいけばインフラエンジニアも仕事がしやすくなりますし、顧客側としても迅速な対応が期待できるのでエンジニアを利用しやすくなるのです。

この結果としてインフラエンジニアの需要も増加するため、クラウド化が進んでいくことはエンジニアにとっては大きなメリットとなっています。

また、客先常駐や現場に張り付いている必要性が薄れてきているため、出社をせずにノマド的に業務をする機会をエンジニアに与える企業が増えていたり、フリーランスとして独立するチャンスも増えてきています。

ネットワークしか知らないエンジニアは要注意

インフラエンジニア同様に需要が安定していると考えられているのがネットワークエンジニアであり、ネットワークの開発だけではなく保守や運用を担当しているため需要そのものがなくなることはないと考えられています。

ただ現状ではネットワークエンジニアそのものの求人は減少傾向にあり、ネットワークに関する知識や技術、スキルしか持っていないエンジニアの需要はなくなってきていると言われています。

これはITがネットワーク以外にもインフラやクラウド、仮想化など様々な分野に展開してきているためであり、ネットワークしか知らないエンジニアでは対応しきれなくなるからです。

そのためネットワークエンジニアの需要は現状安定しているものの、ネットワーク以外にも勉強していかなければ今後は必要とされない可能性があります。

そのため今後も仕事をしていきたいという場合には、ネットワークに関する知識やスキルはもちろん、インフラ系のことができるなど全般的に対応できる人材になることが大切です。

既にネットワークだけを知っていればいいという時代は過ぎてしまっているので、今後はインフラ系も含めて幅広い業務に対応できるようにスキルアップを心がけていくことが将来性につながる対策となっています。