社内SE(社内情報システム)の仕事の残業や休日出勤について

一般的には社内SE・社内情報システム部の仕事は「比較的落ち着いている」と言われることが多いですが、実際のところ、どのくらい忙しいのでしょうか?

社内SEとして8年働いてきた筆者の経験をふまえて、社内SE職の残業および休日出勤について解説します。

社内SEといっても、企業によって、様々なのですが、残業時間は比較的少ないです。自社でのハードやソフトの運用になるので、納期などが多少なりとも融通が利くため、他社への納品に追われるようなSEの仕事よりも残業は少ないといえます。

もちろん企業によって社内SEの忙しさも変わりますが、多くはシステムの開発を外注しているか、内製しているかで変わってきます。

システムエンジニアの平均残業時間と平均年間休日数

次の表は大手転職支援サイトDODAが行った、職種別の残業時間調査の結果です。

全95職種ランキングからSE職に関連する職種をオレンジ文字にしたのが下記の表です。

[全95職種の残業時間と年間休日数]※残業少ない順

残業時間年間休日数職種
少ない順時間多い順日数
1位8.160位120.4一般事務
2位8.346位123.0翻訳/通訳
3位9.326位126.1貿易業務
4位9.357位121.3オペレーター
5位11.031位125.4秘書/受付
10位13.912位129.5社内SE
94位52.871位113.6編集・デスク
95位53.793位97.8映像関連
平均22.8平均121.9

出典:「残業の多い職業・少ない職業は?全80業種、95職種別の残業時間調査!」(DODA)

大雑把に言うと、上の方の職種ほど「残業・休日出勤が少ない」そこまで忙しくない職種ということです。

社内SEは、残業時間の少なさは95職種中10位、年間休日の多さは12位となっておりますので、95職種中でかなり残業が少なく、休日も多い職種と言えます。

システム開発が外注か内製かで忙しさが変わる

基本的には残業が少ない社内SEですが、システム開発を外注しているか、内製しているかで忙しさが変わる傾向にあります。

システム開発を外注している情報システム部の場合

システム開発やサーバの導入などは、外注に依頼することが多い企業の場合は、残業をしてシステム開発等の作業をすることはほとんど無いです。

ただ、残業自体が全く無いわけではなく、社内で設けた仕事の期限がどうしても必須になっている場合は、その期限に合わせて作業をしていく必要があり残業も伴います。

社内情報システム部では様々なことを外注に頼みますが、外注の方は契約以外の仕事はしないです。

例えば、サーバ導入時のラックの設定まではしますが、そこから先のOSのインストール、設定、必要なソフトのインストールは社内SEが作業することもあります。その後のシステムの導入はまた別の外注に頼むことも珍しくありません。

そして、システム導入までは外注がするけれどテストは自社が担当になっている場合は、社内SEが作業をして確認することもあります。そういった作業が納期までに済まさないといけない場合は、残業が多くなることがあります。

どこまでが外注の作業でどこまでが社内SEの作業かをキチンと分けて確認する必要があります。そうしないと思わぬ作業が入ってきて、残業をすることになります。

システム開発を内製している情報システム部の場合

社内でシステムを内製している会社の場合は、社内SE職でもシステム開発において残業をする場合が多いです。

内製している場合の社内SE職の仕事は、システム開発+情報システム部門の仕事が必要になってきますので、システム開発のSEよりも残業が多くなることもあります。

ただ、システム内製でも、社内システムの納期を自分で決めて、自分のペースで開発していく社内SEもいますので、その納期にかなりな余裕がある場合は残業がほとんどありません。

結局はその企業の情報システム部の働き方や文化によって大きく変わるということです。

社内SEの残業代

残業代の扱いも企業により様々です。

企業によっては見込み残業が既に給与に含まれている企業もあります。月40時間の残業代は既に月収に含まれているといった具合ですね。

最近は厚生労働省指導のもと、日本企業は労働環境の改善を行っているため、上司の許可を得て、残業申請をすれば、残業代をキチンと払ってくれる企業も多いです。ただし、残業申請できるかどうかは上司の判断によりますので、現場の意見を聞き入れてくれない場合もあります。

社内SE職の休日出勤

日常の業務中にできない作業などは、残業や休日出勤をする必要があります。基幹システムのサーバやネットワーク停止に伴う作業など、組織の通常業務が止まってしまう可能性がある場合には業務時間外に作業を行います。

全体にどのくらい時間がかかるのか、復旧が必要な場合はどのくらいの復旧時間がかかるのかを見越して、時間を考えます。

業務時間外でも他部署も残業する場合と復旧時間などの作業時間を考慮に入れて、完全に止められる日程調整をしてしてから休日に行います。社内のシステムやネットワークが止まるような場合は、休日出勤をしての作業もあります。

全体のシステムが止まる告知をして、作業にかかる日を決めて、作業します。

外注の場合は、外注先が大半の作業をしてくれますが、最後のテストや確認、最終責任は社内SEの仕事になります。

休日出勤をして途中でうまくいかなくなり、切り戻しなどをすると作業時間は長くなります。

また、途中で本日の作業は無理だと判断すると、後日改めて休日出勤をしてなどの対応もありえるでしょう。

休日出勤した場合は、社内の規定に従い、代休が取れることがほとんどです。本来は、決まった週に代休を取るのですが、忙しい時期には取れないので、別の時期に変わりにとることもあります。

ビルのテナントなどで入っている場合は、法定停電と呼ばれる、すべての電気を止めて電源の確認をする日があります。その日は法定停電の時間にもよりますが、深夜から早朝に掛けて仕事をすることがあります。

社内のおける全ての機器が止まってしまうので、電源のすべてが止まる前にPCやサーバの電源を落としたり、ネットワーク機器の監視を解除したりして、復旧作業に時間がかかります。電源の復旧後は、サーバの電源を入れたり、ネットワーク機器の監視を開始したり、システムの起動も確認する必要があります。

また、この停電の時期に合わせて変更するサーバやサーバのバージョンアップなどを行ったりして、1日で終了しない場合もあり、数日に渡り、長時間労働が必要になります。

あとは休日、深夜に関わらずやってくるのが障害対応です。社内のPCやサーバ、システム、ネットワークがいずれかが止まってしまっては会社の機能が止まってしまいます。サーバやネットワークは常に監視状態になっており、トラブルが発生すると、確認をします。

早期に復旧しないと業務に影響が出てくる場合は、会社にやってきて復旧作業を行う必要があります。時間内に対応できない場合は代替案も用意して、その対応をしたりして、想像以上に時間がかかったりします。