人事・労務の仕事の忙しさ。残業や休日出勤は多い?

人事・労務の仕事の忙しさ。残業や休日出勤は多い?

人事職の残業や休日出勤については、会社の規模と人事職員の数によって異なります。

本記事では、人事の仕事の忙しさ、残業・休日出勤の多さについてまとめました。

人事の仕事の繁忙期

まず人事の仕事の繁忙期は毎月1回と、年に5回ほどあります。

その時期は忙しく、残業が必要となる傾向にあり、場合によっては休日出勤をする人もいます。

[毎月1度の繁忙期]給与計算

給与計算締切日の3日前から給与計算締切日までは、社員の給与計算で人事は一気に忙しくなります。

給与計算とは

人事職や経理職以外の会社員からすると、社員の給料なんて毎月計算する必要があるの?と思いがちでしょう。

しかし、実際は社員1人1人、給与を構成する項目ごとに計算を行う必要があり、各項目は複雑な計算が必要になったり、ミスが許されないので、給与計算は複雑で大変な業務です。

手取り給料=額面給料(基本給+残業代+その他手当) ー 各種控除(社会保険や雇用保険、所得税、住民税など)

[毎年5回の繁忙期]

さらに会社やポジションによって異なりますが、人事職では下記のように年に5回の繁忙期があります。

  1. 採用活動の時期
  2. 新入社員入社時期(4月)
  3. 査定・昇給の時期(3、4月)
  4. 年度更新、社会保険算定の時期(6月末~7月上旬)
  5. 年末調整の時期(12月)

人事の平均残業時間と平均年間休日数

次の表は大手転職支援サイトDODAが行った、職種別の残業時間調査の結果です。

[職種別の残業時間の長さランキング(全95職種)]

残業時間年間休日数職種
少ない順時間多い順日数
1位8.160位120.4一般事務
2位8.346位123.0翻訳/通訳
3位9.326位126.1貿易業務
4位9.357位121.3オペレーター
5位11.031位125.4秘書/受付
34位20.819位127.1人事
94位52.871位113.6編集・デスク
95位53.793位97.8映像関連
平均22.8平均121.9

出典:「残業の多い職業・少ない職業は?全80業種、95職種別の残業時間調査!」(DODA)

大雑把に言うと、表の上の方の職種ほど「残業・休日出勤が少ない」、そこまで忙しくない職種ということです。

人事職は、残業時間の少なさは95職種中34位、年間休日の多さは19位となっておりますので、比較的、残業が少なく、休日も多い職種と言えるでしょう。

また、上記は人事職の平均数値ですが、会社の規模・社員数によって人事職の忙しさは変動する傾向にあるようです。

大手転職サイト調査によると、会社規模では以下のような残業時間の差が見られました。

  • 大手企業の人事:毎月平均20~30時間の残業
  • 中小企業の人事:毎月平均10~20時間の残業

大手企業になるほど、残業が増える傾向にあるようです。

大手企業ほど人事部の人数も増えるので分業になる傾向にありますが、それでも数百人の社員を管理する上に、会社のイベントも多くなるので忙しいのでしょう。

尚、2017年に労働省が長時間労働削減に向けた取り組み強化(働き方改革)を発表しました。

多くの会社は人事部が中心となり長時間労働をしないように呼びかけ、環境改善、業務改善を行っています。

とはいえ仕事の量は変わらないので、給与計算、年末調整、採用準備などの業務は外注する会社が増えています。

人事担当者が残業や、休日出勤をしていては説得力がありませんので、今後も人事職の残業時間が増える傾向は少ないでしょう。

人事職の残業代について

最近多くの会社では社員の給与は固定残業制度を導入しています。

固定残業制度とは一定の残業時間(みなし残業時間)分の残業代(みなし残業代)を定額にして、あらかじめ基本給に含めてしまう給与制度です。

労働契約で明示された給与額に、みなし残業時間 月20~45時間(普通残業時間、深夜残業時間、休日残業時間)の残業代が既に含まれているといったものです。

みなし残業時間を超えた残業代は支払われますが、人事職の場合は、よほどの忙しくない限り、みなし残業時間を超えて残業することはないといってもよいでしょう。

固定残業制度を導入していない会社については、必要な残業時間と認められた分の残業代は労働基準法にそって支払われます。

先ほども述べたとおり、人事が中心となり残業時間の削減に取り組み、各部署に残業時間の管理を指導して進むなか、人事担当者が遅くまで会社に残って仕事をしていることは好ましくありません。

よって最近では「残業をしないこと、休日出勤をしないこと」は、新たな人事の職務になりつつあるのです。