経理の仕事が辛くて辞めたい人へ。悩みを解消するために

長い人生で仕事に行き詰まる、仕事に嫌気がさす思いは誰もが一度は経験します。

そこで踏み止まるか、別の道を選ぶか、その結果が良くなるのか悪くなるのか、未来は誰にもわかりません。

ここでは経理職で体験する辛い面と、その解決策としての転職を考えてみました。

経理が仕事で悩む、辛いことはどんなこと?

まず、経理職で辛いと感じるところはどこかをあげてみました。

ミスができない、そのための集中力が続かない

経理事務の1日の大半は数字のチェックです。ケタに間違いはないか、入力箇所が違っていないか。

間違いはいずれ集計すれば結果に出てしまいます。修正箇所を探すにも時間がかかります。

終日、神経をすり減らしてミスを犯さない細心の注意を払わなくてはなりません。

外出する機会がない、気持ちがリフレッシュできない

新人や中堅クラスの経理職ではモニター画面か電卓、帳簿や伝票の照合に終日追われ、外出する機会があるとすれば昼食時だけ。

人と話す機会も他の職場に比べれば少ない、それが通常の業務です。

気持ちが乗らない時に、ちょっと外に出たり、同僚と話をして気分転換をするといった気持ちの切り替えがなかなか出来ないのが辛いところです。

同じ姿勢で一日を過ごさなければならない

肉体的には肩こりや腰痛、眼性疲労、終日続く緊張状態を発散できずにストレスを抱えることも多くなります。

定期的に立ち上がって、ストレッチをするなど、座りっぱなしにならないように注意しましょう。

疎まれたり、悪役にならないといけない

タイムカードの残業や交通費などの経費請求など、それを認められない悪者になる場合も。

他の部署のスタッフからすれば監視役のような損な役割を担わなければならないことも少なくありません。

経費精算や申請手続きなどをなかなかしてくれない社員のなかにはいます。

そういった人達ともうまくコミュニケーションをとって、動いてもらう必要があるのも嫌になる点かもしれません。

専門的な知識を必要とされて、的確な対応ができるか不安

ある程度の経験を積めば専門的な知識を求められることもあります。

内部スタッフからは出産や、病気・けが・入院などでの欠勤で受ける諸待遇、給与控除、年末調整などについての疑問など。

税理士や銀行担当者への対応も経験してゆかなければなりません。

経理職といえど、「自分のペースでミスなくこなせていれば良い」わけではありません。

対処法は、誰もが経験する壁と心得て、まずは心身の健康を保つことが大切です。

仕事についていけない経理はどんなことを勉強すべき?

もし、自分が仕事についていけていないという実感があって辛い場合には、それが経理に関する専門知識に由来することなら、簿記の上級に進んでゆくしか道はありません。

ちなみに日商簿記では、

3級は 経理に必要な基本、科目の扱いや仕訳など、日常での業務に必要な大まかな知識が身につきます。新人とはいえ、経理職に就いた限り、最低限必要な知識と心得てください。

2級は、主には株式会社での経営に役立つ内容に工業簿記、製品の原価計算や本支店会計などが加わります。経理での管理職を目指すなら、日商簿記2級は取得しておきたいところです。

1級は難易度も高く、憶える知識も膨大です。会計士・税理士資格の取得を目標とするには必要な資格です。

他、総務を兼務する場合には労務関係の知識も必要です。

入社・退職の諸手続き、厚生年金や健康保険、入院や出産など、身近な諸手続きについて、外のスタッフから相談を受ける機会も多いようです。

そんな疑問に適切なアドバイスができれば貴方の評価アップにつながります。

ただし、大抵の経理職について2〜3年経て感じるのはまず、理想と現実のギャップです。

そんな時に必要な知識は新聞やネット環境で得られる一般知識なのだろうと思います。

深くも必要ですが、広い見識も必要です。

経理のまま転職をして、悩みを解決する方法

経理職の特徴として、大まかな内容は同じでも、会社それぞれに携わる業務が異なることがあげられます。

もし、担当部門が単純作業の繰り返しだというところに物足りなさを感じていたとしたら、中小企業への転職を考えてみるのはいかがでしょう。

中小企業が求めるのは即戦力。給与計算や年末調整、決算申告や税理士、銀行取引についてのすべての業務に携わる覚悟が必要です。けれど、経営に携わっていることのやりがいがあります。

しっかりと、能力を発揮してその評価も得られます。

逆に、今の職場の業務を重荷だったり、負荷が高すぎて忙しすぎる、プレッシャーが大きすぎると感じているなら、今より経理スタッフも多くなる大きな企業への転職にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

スタッフが増えることで担当業務も細分化されます。たとえ不得意な部門でも業務が限られれば勉強や努力も集中できるので乗り越えられる可能性も高まります。

またスタッフが増え、同じ立場の同僚がいることは精神的な安心感が得られます。

今の業務に先行きの限界を感じているのなら異業種への転職で働く業界を変えるのも選択肢のひとつです。

販売対象が変われば社内の雰囲気も変わります。縦型社会の古い規律に縛られていたのなら、新しい分野に進出する若い発想を必要とする分野を目指して見るのはいかがでしょう。

IT企業など、独特の社風を持った会社も多くあります。

 

肉体的な疲労を苦痛と感じている場合、転職先の経営状況を確認するのも必要です。

同業種であっても忙しい時期とそうでない時期の差が大きい会社や、ペースが一定で比較的楽に業務をこなせそうな会社など、それぞれです。

残業が大変だった、肩こりなどの肉体的な疲労が原因で転職を考えるなら、転職先の会社の経営指針などその会社の個性を重視した選択もあると思います。

転職エージェントはこのあたりプロで、様々な企業の内情を知っていますので、相談してみると、自分の働き方に合った会社の求人を紹介してくれるでしょう。

経理のキャリアを活かして他の職種に転職する方法

経理業務は収益があり税務申告が必要である限り全ての業種で必要な諸手続き、その内容については共通しています。

それは国内に留まらず、世界に共通する業務です。

つまり世界のいかなる地域でも就職ができ、生活できる可能性があるのです。

また、業種もこだわりません。もちろん大企業への就職も目指す限り夢ではありません。ただ、大企業への就職が終身雇用である保証はありません。また、企業自体も長いサイクルで見れば新しい業種やメディアも変わってゆきます。

ただ単に経理職という職種だけではなく、ネット環境で起業する、IT企業に就職する、大きな時代の変動に可能性を求めることも可能です。

それとは対照的に、古来より受け継がれた伝統を守る、そんな業種を支える役割も担えます。

経理という職業は、どのような業種、どのような地域でも経営面で支えるそのやりがいを担えるのです。

つまり、「どのような業種に就けるのか」ではなく「どのような業種に就きたいのか」で選択ができるのです。

これは経理職の大きな魅力であり強みです。

具体的なアピール方法として、職務経歴書や履歴書にその業種への就きたい思いをしっかりと伝わるよう表現する、そのために自分は何ができるのか、自分が加わることでできる改善点をアピールしてみましょう。

ただし、具体的に説得力を持って不快感を与えることのないように注意して。

まとめ

経理職は向き不向きが大きく分かれる職種です。もし「緻密な作業は苦にならない」「数字を扱うのは得意」な性格なら経理職に力を発揮できる能力は備わっています。

今辛いと感じるなら、必要なのはそれを乗り越える改善策です。

山を越えれば、見通しの良い「やりがい」に行き着くのだと信じることです。