経理職で人間関係に悩む、辛いパターンと人間関係構築のコツ

経理職は人間関係で悩むことの少ない職種のように思われがちですが、もちろんそんなことはありません。

むしろ社内の基盤を固める歯車のひとつに徹しなければならない経理事務は心労の溜まりやすい職種とも言えます。

そんな経理職の考えられる曲面にどう対処すべきなのか、そして、心の安定を保つためにはどんな心構えが必要なのかを考えます。

経理職の人が仕事上で人間関係に悩む例

外に向けて成績を上げることを重んじる営業職に比べ、経理事務職の人は社内での人間関係が大切になります。

生真面目で人との付き合いが得意とはいえない性格であれば、辛い心労として溜まってしまいがちです。

経理職の人は、例えば下記のような人間関係に悩むことがあります。

上司との人間関係が辛い

経理職の特徴として、ミスが許されない職種であることがあげられます。

営業や企画、マーケティング職などでは、とりあえず手を付けてしまって、失敗をしながら軌道修正をしていくといったスピード重視な仕事の進め方があります。

しかし、経理職の仕事ではこういった進め方はなかなかできません。

データー入力であっても小口現金管理であっても、ミスは数字に表れ、隠すことができません。

経理の仕事でミスが続いてしまうと、やはり上司との関係も少しずつギスギスしてしまいがちです。

上司は部下を管理することが仕事なのですから、やはり上司には、好感を持たれるほどでなくとも反感をかうようなことは避けたいものですよね。

けれど、どう注意していても全くミスをおかさずにいることもなかなかできません。

また、上司を選ぶことはできません。

気が合う合わない、人格が好ましくない人の下に就くなどの環境に置かれることもあります。

特に経理職種である程度出世をして上司になる人には、他の職種にくらべて比較的、真面目で硬い性格の人が多いです。そういったタイプが苦手な人は辛いこともあるかもしれません。

そういった経理職の部下でいる上で、必要なのが「怒られ上手になる」ことなのだろうと思います。

低姿勢でミスを真摯に受け止め、絶対に言い訳をしないこと。それでいて卑屈にならない、そんな態度でいるよう心掛けたいところです。

同僚との人間関係が辛い

経理事務職は他の職務を兼任していない限り、1日の大半は伝票か帳簿、モニター画面に向けられています。

特に同じ経理職の同僚との会話は無駄話か休憩時間に限られてしまいます。

同僚と全くコミュニケーションを持たずに過ごすことも可能な職種ですので、気がつけば、職場の中で浮いた存在になってしまっている経理の人もちょくちょくいます。

経理の仕事はミスが許されづらいという話をしましたが、1人のミスが同僚に迷惑がかかることもあります。

そういった時に、普段からコミュニケーションを取っていない同僚とだと、少しずつギスギスしてしまい、だんだんと同僚との人間関係が辛くなっていきます。

人間関係の基本は「挨拶上手」です。

せめて笑顔で、大きな声で、歯切れよくまず自分から挨拶を交わす姿勢を保ってください。

そして、できれば一言か二言、社交辞令で良いので言葉を交わすように努めてください。

同僚と関わることが少ない職種だからこそ、ちょっとした挨拶が大切です。

他部署の人との人間関係が辛い

他の部署の社員から見て、経理事務社員は小うるさい存在になってしまう場合があります。

特に営業職の諸費用を経費として扱うか否か、また扱うとしてもそれを申請する手間を快く思わない人もいます。

また経費申請などはどうしても事務作業で面倒くさい仕事だと思われて、忙しい営業社員などがなかなか締め切りまでに申請を出してくれなかったり、出してくれても間違いだらけだったり。

こういった場合に、色々な他部署の人に接してゆかなければなりません。

日頃、対人関係が苦手なタイプであれば、好感を与えるか疎まれるか、試練の場です。

ここはやはり「低姿勢に徹する」必要があるかもしれません。

威圧的なタイプで接する人にも、気分を害してしまうのは自分にとってもいろいろな意味でマイナスです。

ムリなお願いを強いられる場合もあるかもしれません。そんな時は丁重にお断りしなければなりません。

まず、にこやかに、相手のペースにのまれることなく自分の立場を守る工夫が必要です。

経理職の仕事で人間関係に悩まないコツ

どんな職種でも仕事の悩みの多くは人間関係にまつわるものです。

経理職の人間関係の悩みはどのように解消すべきでしょうか。

人間関係を克服する「自分改革」

経理職は他の部門に比べ、単調で緻密な作業の繰り返しです。それだけに向き不向きが現れる職種でもあります。

経理はどちらかと言うと、他の職種よりも真面目で硬い性格の人が多い職種です。

真面目で実直な性格は、人柄としては好まれるタイプでも、社会人としては人間関係の煩わしさに悩まされるケースが多いでしょう。

そんな時は、まず、「自分を律するより労わってあげる」こと。

意外と忘れがちで効果的な解決法です。

例え数字のミスをしてしまっても「なんでこうなるんだろう」というマイナス思考は排除して、なるべく直ぐに忘れることです。

対人関係で相手に好かれるように努力するのは、自分の思うような結果が得られるとは限りません。結局のところは相手次第なので、自分で変えることができないからです。

むしろ徒労に終わることの方がはるかに多く、より以上に心労が増える悪循環に陥ってしまいます。

上司や同僚、他部署との人間関係も、相手に認めてもらう努力をあえて放棄して、無心に返ってみるのはいかがでしょう?

対人関係が辛いと感じたら、まず「真面目な人」でいるよりも、心身を健全に保つようコントロールできる術を身に付けることが必要です。

「他人を思いやる」以上に「自分を保つ」ことを優先すべき。

全ては如何に「平常心を保つか」です。

貸借の合計が一致したときや伝票整理が一段落したときなど、仕事の節目で頑張った自分にはご褒美をあげましょう。

一杯のコーヒーでも構いません。気持ちのリフレッシュを心がけてください。

本音の自分を出せる関係作りを心がける

経理職の人は、真面目で実直な人が多いですが、実際の本人がそうでないケースも多いと思います。

そういった人でも、仕事の性質上、真面目で硬い性格にならざるを得ないのです。

それはある意味では、性格と仕事が合っていないとも言えるので、どうしても働いていると、本当の自分とのギャップでストレスを感じるはずです。

そういった人は、職場で本当の自分の性格をなるべく出せると人間関係が楽になるはずです。

上司や同僚たちと職場から離れたところ(飲み会とか)で一度腹を割って話すだけでも、結構楽になれたりするものだと思います。

「積極的休養」のすすめ

身体と同様に心も疲れたと感じたら休ませてあげる必要があります。

休養には「積極的休養」と「消極的休養」の2種類があります。

「消極的休養」とは睡眠や入浴、マッサージなどで肉体的な疲労の回復をはかることをいいます。

それに対し、「積極的休養」とは、適度な運動や趣味に興じることで主に精神の休養をはかります。

身近なところでは、ムリをしない程度のエレベータ―を使わない階段の上り下りや徒歩通勤。

朝夕のジョギングや、休日のサークル活動なども積極的休養の効果を発揮します。

モニターの数字管理に疲れたらストレッチ、身体の疲れと同時に気持ちもリフレッシュです。

収支が合わないからとあわてる必要はありません。そんな時にもまず深呼吸。

自分の能力や適性を信じてあげてください。

ポジティブシンキングで辛い人間関係を克服

人は難しい局面にぶつかると如何にそれを解決するかを考えます。向上心を持って前向きに努力しようと努めます。

けれど、人間関係は教科書通りには解決してはくれません。

そんな時、まず、一歩引いてもっとラクになる方法を考えてみるのもひとつの方法かもしれません。しばらくは何も考えず、傍観する、そんな時間も必要かもしれません