ネットワークエンジニアの仕事内容:ネットワーク保守

本記事は、ネットワークエンジニアの業務内容のうち、ネットワーク保守の業務内容について解説します。

ネットワークの保守とは

ネットワークの保守とは何なのか、エンジニアとして未経験だったりするとイメージしにくい業務でしょう。

まず、ネットワークの構築や設計が完了すると運用フェーズに入ることになります。運用が始まるということは顧客へのサービスが始まるということですから、トラブルや障害などが発生する可能性もあります。

このトラブル・障害に対応するのがネットワーク保守の仕事になります。運用されているネットワークのトラブルシュータ―といったところでしょうか。

保守は、トラブルや障害が起こったらその状態から正常な状態に戻すために、機器交換などといったメンテナンスや障害を解消する業務を行うことになります。

保守として働くにはある程度のネットワークトラブルを解決するスキルと、そのトラブルの原因を相手にわかりやすく説明するといったスキルが必要になりますから、技術力だけでなくコミュニケーション能力も大切になる仕事なんですよ。

また保守は1人で行うわけではありませんから、仲間との意思の疎通も大切です。

ネットワークの保守は一般的に監視と同じチームで働くことになります。保守にもさまざまなパターンが存在しますが、運用監視チームが対処できないトラブルには保守が対処に当たることになるでしょう。

システムの重要度によっては保守の契約は「24時間365日」という契約になることも珍しくありません。その場合は夜勤や三交替制などといった不規則な働き方になってしまいますので、不規則な生活になるということを覚悟する必要があります。

また、ネットワーク保守と一口に言っても企業によってその幅は違ってくるんです。

たとえば、ネットワークのみの保守をするという業務もありますし、ネットワークだけでなくサーバの保守も兼ねるインフラ保守など、各企業によって任される業務が違ってくるので転職などをするときにはどんな業務なのか詳しく調べることが重要になります。

インフラの運用と保守を兼ねている場合だと、更に専門的な知識やスキルが必要になり業務も幅広くなりますから、自分のスキルに合った業務なのかといったことをしっかり調べるようにしましょう。

ネットワーク保守は、ネットワークエンジニアの仕事としてはちょうど、監視と設計構築の中間に当たる業務になります。

設計構築が上流工程になりますから、ネットワークの保守を通じてサーバやネットワークについての知識やスキルを磨いていき、設計構築を目指していくという人が多いのが特徴なんですよ。

ネットワークの保守と運用監視の違い

ネットワークの保守も運用監視も、どちらもネットワークやシステムのトラブルなどに対処するという役割は変わりませんが、対応できる幅や専門性に違いがあります。

運用監視は未経験者が投入されやすい現場で、保守とは違って高度なスキルを必要としないことが多い業務です。

運用監視の業務としては、監視業務、ログ取りやアップデート、障害の切り分けなどがあります。基本的には監視端末で監視ソフトなどを使ってネットワークやサーバの監視を行うことが主な業務になるでしょう。

運用監視の場合には、マニュアルやチェックシートなどがありますのでそれに沿って定例業務をこなして行きます。きっちりとしたスケジュールが決められていて、マニュアル通りの業務をするというのが大きな特徴ですね。

そして障害が起こった時には、どこでその障害が発生しているのかということを監視端末で確認をして、対応可能なトラブルの場合にはそのまま運用監視スタッフが対応することになります。

運用監視スタッフがトラブルに対応する場合には、マニュアルに則って対処するとされています。逆に言えば運用マニュアルに書いていないことはできません。運用マニュアルに載っていないトラブルが起こった場合には、運用監視スタッフで対応するのではなく保守へと連絡して対応をお願いすることになります。

ネットワークの運用監視も、ネットワークの保守と同じく24時間365日という契約が多く、三交替制などの不規則な働き方になることが多いので注意しましょう。

ネットワークの保守の場合には、運用監視スタッフでは対処できないトラブルに対処することになります。

自社で運用監視から保守まで行っている企業や、Sl企業に保守だけを任せているところなど、その契約内容や運用ルールなどは企業によって違いがあります。簡単にまとめてしまえば、保守は運用監視スタッフでは対応することができないマニュアル外のトラブルに対応する仕事ということになるでしょう。

保守スタッフが対応できない場合は、専門かなどに対応を依頼することになります。

専門的なことのみに対応する保守なのか、ネットワーク保守なのか、サーバ保守も含まれるのかといったことも各企業によって違い、対応する幅が変わってきますからどのレベルの保守なのかはきちんと確認しておくようにするといいでしょう。

ネットワーク保守とサーバ保守の違い

まずネットワークとサーバの違いですが、ネットワークは通信そのもの、簡単に言えば道路のようなもので、サーバはWEBサーバなどのソフトウェアやデータを管理するもののことを言います。

サーバにはさまざまな種類があって、メールサーバやWEBサーバ、監視サーバなどがあり、ネットワークの監視などは監視サーバがあるからこそできるものになります。簡単にいうのならサーバはサービスを提供するために必要な大本のパソコンということです。

さまざまなサーバがあることで、メールやインターネット、監視などのサービスを提供することができるのです。

サーバとネットワークその両方があることで、さまざまなサービスを展開することができるので、ITにはどちらも欠かせない重要なものになっていて、この二つを合わせてインフラと呼んでいます。

さて、ネットワークの保守とサーバ保守の違いですが、どちらもトラブルに対応するということには違いがありません。ネットワークの保守の場合には通信に関係する保守を担当します。

ネットワーク機器のトラブルやネットワーク全体のトラブル、たとえば通信障害などに対応するのがネットワークの保守になります。

ネットワーク保守をするためには、基本的なネットワークの知識やネットワーク機器のマニュアルなどを覚えれば十分に障害に対処することができるでしょう。

そのため、保守の中でも比較的難易度が低いのがネットワークの保守と言うことになります。ですので保守としてスキルアップするにはまず、ネットワーク保守から入るというのがいいでしょう。

対してサーバ保守は、ネットワーク保守よりもその業務が多岐にわたるため、保守のハードルは上がります。

どのサーバを保守するのかでその業務内容が変わってきますので、どのようなOSを使用しているのか、サーバ上でどんなサービスが展開されているのかといったことについて、きちんと把握して保守に当たる必要があります。

サーバの中でもコマンドが違ったりと、色々覚えなければいけないことが多いのがサーバ保守の特徴です。サーバのシステムエラーや外部からの攻撃などでトラブルが生じたら、それを復旧してサーバの状態を良好に保つというのがサーバ保守の仕事ということになるでしょう。

インフラの保守と言った時に、サーバも含んだインフラ全体の保守なのかそれともネットワークのみの保守なのかによって業務内容やその難易度は変わってきますから、しっかりと確認をするようにしましょう。