外資系転職の職務経歴書の書き方

今回は転職には欠かせない職務経歴書の書き方について、特に外資系企業を検討されている方にとっての注意点や抑えるべき点をご紹介したいと思います。

職務経歴書は日本特有のものですので、ほぼ日本語で提出することが多いのですが、外資系企業も忘れてはいけないのは人事は日本人が担当していることも多く、日本企業に応募する際の抑える点や書き方は必要最低限守りましょう。

それに加えて、外資系企業では募集先のポジションや仕事の仕方、または人材評価制度が違うため、人事担当者もその点を見ています。

職務経歴書というお堅い書類も問題なく作成できることを見せつつ、外資系企業が求めている人材であることを自信を持ちアピールできるようにしましょう。

ポイント1:結果重視で、できる限り数値化して書く

外資系企業は大半の場合、結果を重視します。

人間関係や努力の過程などをよく考慮する日本企業に比べ、少しドライに感じるかもしれませんが、社員はみんな集まり仕事をする理由は企業の目的や売り上げや利益を達成するためです。それに貢献した結果があったかないかが重要視されます。

ある意味日本企業は長い年月勤め上げ、「生き様」も見られるような密接に社員たちが接する環境の場合がありますが、外資系企業は欧米的な思想で「仕事だけが全てではない」という観点から、仕事をするんだったら仕事だけをする、それ以外を見る場所ではないと考えているのかもしれません。

この背景から、外資系企業の採用は応募している方が今までどのような結果を出してきたかを見ます。これは2つの理由があり、まずは単純に結果を出せるような仕事をしてきたことかを見て即戦力かどうかを判断することと、もう一つはそのように結果を今まで意識してきて、それを明確に提示してアピールする能力があるかどうかを見ています。

後者は意外とできない方もいて、職務経歴書を書く際に「今まで何をしてきたんだろう・・・」と悩む方も少なくはありません。

これを防ぐため、地道ではありますが日本企業で働いている間も達成したことや貢献した結果をメモしておいたり、仕事を上司などから請け負う場合は求められる結果を明確にし、むしろ「これをやっておけば、職務経歴書にうまく書けそう」と思い頑張るのも効果的です。

「そこまでしなくとも?」と思う方もいるかもしれませんが、仕事で結果を出すためにはやる仕事全てに意味を与え、何が達成基準で良い結果は何なのかなどの整理や管理が必要です。

ポイント2:自信のある強みは120%で書く

結果重視や数値化にも連動しますが、外資系企業への職務経歴書では自信をいつもよりも格段に持ち、恥ずかしくなるほど誇らしげに書きましょう。

もちろん嘘を書くことは論外ですし、過剰に書くことは後々雇われた後、やりにくさが生まれるかもしれません。

しかしながら、時には数百人を相手に応募しているわけですから、少しドラマチックに物事を書きしっかりと自信を持ち今までの成果を見てもらえるようにしましょう。

例えば、日本企業では多くの場合チームワークの仕事が大半ですので、一人の手柄になることはあまりないでしょう。

その場合結果はチームでの結果となり「〇〇に貢献」や「チームで達成」と書いてしまいがちですが、そのような結果は採用側からはあまり魅力的ではありません。

もし部下を持ちチームで達成したことであれば「○○人チームを率いり、○○億円のビジネスを開拓」など自分がリーダーとして達成をしたということを明記したり。

チームメンバーであればご自身が貢献した部分を明確にし「○○億円の案件の戦略提案を担当し、上層部に採用された」など、貢献したという事実だけではなく、どのように貢献をしたかをハイライトしましょう。

実際過去日本企業で勤めていた際は、チームで全世界の販売会社を管理しており、現地の販売会社には日本から出向している上層部がいました。

その本社チームに在籍していた間はある国の担当を一人で行っていたため、職務経歴書には「販売会社管理の部署にて単独で700億円規模を担当し、売り上げを前年比10%成長させた」と書き、面接ではよくドラマチックな書き方なので注目していただけました。

繰り返しにはなりますが、偽りはいけませんが職務経歴書を控えめに書く必要はありません。

結果を書き終えただけでは、それを「やった」か「やってない」かだけの話になるので具体性に欠ける上、もっと色々なことをただただこなしてきた人の方がよく見えてしまいます。外資系企業に対して結果を示す時に重要なのは、何よりも数値です。

結果で立派なものは例えば営業職で「部署内で売り上げトップ」などが挙げられますが、実はこれもあと一押しで「部署内で〇〇期間連続の売り上げトップであり、累計〇〇万円を達成」など、具体性を持たせるとより魅力的な結果となります。

「前年比売り上げ〇〇%増加」など、比率や対比を使うことも効果的です。

売り上げが達成基準ではない経験の場合は例えばコスト削減の試みを提案し実施し、〇〇%削減や、通常〇〇期間かかる業務を〇〇か月短縮し達成など、ご自身の経験を明確化しましょう。

ポイント3:今までの業務内容は応募する求人に関連する事のみ書く

このポイントは必ず考慮してください。

日本企業からすると履歴書や職務経歴書はその方の過去を振り返り、どのようなキャリアでどのように社内で仕事をしていたり、異動をしてきたかの実情を知るためにあります。

しかし外資系企業の場合は部門別採用などでもなく、ポジション採用であるケースが大半です。よって、そのポジションの仕事や求められる経験や人材像は明確にあり、それが募集案件に記載されています。

採用側の人事や現場の方は、面接ではもちろん性格や振る舞いは見ますが、職務経歴書の段階では何ができてどれぐらいできて、どのような結果があったかだけを見て判断する場合が多いです。ポジションに必要なことが明記されているのにも関わらず、とりあえず今までの経歴を全て記載してどこに出しても大丈夫な職務経歴書を作成してはいけません。

そのポジションに不要なものが多いと、採用側は本気度を疑うだけではなく、「この人は求められていることを理解し、それに対しての回答ができないのでは」とまで思われてしまいます。

逆にポジションに関係することを中心に、しっかりと回答をしているかのような書き方ができれば適任かもしれない、と思われます。

そのポジションに必要なことだけを忠実に書くと、今まで似た仕事を経験していない方は書くことが少なくなってしまうかもしれません。

しかしながら、実際転職はやったことない仕事をするケースも多いですし、そう似た仕事に行き着くこともないです。そのような場合は、ポジションが求めていることに当てはまりそうな類似経験をうまく書き上げることが重要です。

例えば応募しているポジションがPRなどのポジションであり、雑誌社とのコミュニケーションや関係構築が重要だが、そのような経験がない場合。

もし営業経験があれば取引先との関係構築や商談経験を書き、たとえその取引先が小売業から雑誌社に変わっても根底に必要なスキルは確実に持っていることをアピールしましょう。

このように職務経歴書をそのポジションに「カスタマイズ」できれば、意外と今までの無関係と思っていた経験も将来応用できるものばかりかもしれません。

 

最後にはなりますが、職務経歴書は完全に「第一印象」の勝負です。外資系企業は結果を重視し、しかもそのレベルを測りたがり、明確に書いて欲しいと思っています。

そうすれば適任であることをアピールできることに加え、「この人は外資系企業に合うかもしれない」とも思われるチャンスです。相手が何を求めていて、それに最適な答え方をできれば第一関門の書類選考で目をつけてもらい、次に進めるはずです。