会社都合やリストラで退職した人の転職。職務経歴書の書き方

特に30代・40代になるとリストラなど会社都合による退職を余儀なくされた転職活動者も少なくないです。

リストラと聞くと、キャリア的に非常にマイナスなイメージの湧く言葉ですが、採用担当側の人事からするとリストラは珍しくない日常茶飯事の出来事です。

近年ではシャープやパナソニックなどを始めとする東証一部上場の大企業であっても、リストラにより非常に多くの人員を削減しているため、リストラ退職をした人が転職市場にも沢山いるのが実状です。

そんなリストラなどによる会社都合退職をした人は、どのように転職活動をするのが良いのか、転職活動・再就職活動の第一関門である職務経歴書の書き方について解説していきます。

転職・再就職をした人の平均的な離職期間とは

では、世の中で、リストラで退職した後に転職による再就職をした人材がどの程度いるのかを見てみましょう。

下記のデータは厚生労働省が実施した平成27年の調査データから一部抜粋したもので、転職をして現在就業中の人のうち、前職を離職した理由の割合です。

[性・年齢階級・現在の勤め先の就業形態、離職理由別転職者割合]
調査対象:転職経験者11,191人   有効回答数6,090人

 自己都合契約期間
の満了
倒産・整理解雇
人員整理による勧奨退
総 数75.5%6.6%5.3%
73.1%5.2%6.0%
78.7%8.5%4.2%
20~24歳81.2%3.0%1.2%
25~29歳89.7%2.8%2.3%
30~34歳83.7%4.6%3.0%
35~39歳78.6%7.2%4.5%
40~44歳74.7%7.4%7.1%
45~49歳74.4%7.7%9.1%

引用:厚生労働省 平成27年 転職者実態調査

自己都合、契約期間の満了、定年、出向、リストラ、早期退職優 遇制度等といった離職理由の上位3位を抜粋してみました。

自己都合退職が約75%と最も多いのはまあ当然ですね。

その次に多いのが「契約期間の満了」で、契約社員の方で契約が更新されなかった場合と離職理由です。

そして3番目に多いのが、倒産・整理解雇、人員整理による勧奨退職、つまりリストラで、全体の5.3%となっております。

そもそもリストラにあった人の母数が少ない上で、転職成功者の20人に1人といった割合と考えると、リストラによる退職もそこまで転職活動にマイナスにならないことが分かるかと思います。

ではそんなリストラ退職の人が、転職活動の第一関門である職務経歴書をどのように書くべきかを考えてみましょう。

職務経歴書に書くべき4つのこと

まずは職務経歴書に書くべき4つのことをおさらいしておきましょう。

1.職務要約

今までのキャリア全体の総括を3〜5行くらいでまとめたものです。

キャリアの目次的な役割を持っており、ここが一番最初に採用担当者に読まれる部分であり、その後の職務詳細をしっかり読んでくれるどうかが決まる場所でもあります。

2.職務詳細

経験してきた職務内容を具体的にまとめたもので、職務経歴書の大半を占める部分です。

具体的に、でも冗長にならないように、経験してきた仕事を伝えましょう。各職務にはそれぞれどんな実績を上げたのかを書くようにしてください。また実績はなるべく数字を使って書くのがポイントです。(例:○○業務の効率化により、部内の残業時間が○%削減された)

特に転職回数が多い人の場合、職務詳細を時系列に羅列していくと内容に重複が出たり、かなり冗長になってしまいがちです。

在籍が短い会社ではあまり書くことがなかったりして、「何も実績を残さずに退職したのでは?」と思われてしまう可能性もありますので、書き方に工夫が必要となります。

3.貴社で活かせるスキル・経験

職務詳細のなかで得てきたスキルや経験のなかで、特に応募先職種・ポジションで役立つものを3~5行くらいで書く部分です。

4.自己PR

応募先企業の発展のためにあなたという人物がどのように貢献できるかを伝える部分です。外資系企業への転職では書かない場合も多い。

3で上げなかったスキルや経験を伝えたり、採用担当者が感じそうなあなたのハンデ(年齢やキャリアブランクなど)を先回りしてフォローしておくような書き方も良いでしょう。

離職期間が長いことのフォローも言い訳にならないように注意して書いておきましょう。

まずは職務経歴書のフォーマットを決めよう

職務経歴書の書き方には大きく3パターンがあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、あなたの経歴がより魅力的に見えやすいフォーマットを選ぶようにしてください。

編年式(Chronological Resume)

最もオーソドックスな作成方法で、採用担当者も見慣れているため読む負担が少なくなります。

  • 2000年3月〜2012年4月
    • ○○株式会社 ○○部配属 職位○○
    • 職務内容
    • 実績や身につけたスキル等

メリット:時間軸と勤務先と職務ごとに書いていくので、一通り読むことで、あなたがどのようにキャリアを積んで成長してきたかが理解出来ます。

デメリット:転職回数や異動が多いのが目立つ

また年代順で古い年代から書いていく方法と、逆年代順で新しい年代から書いていく方法があります。

30代以上の転職であれば、新しい職歴がそのまま次の転職先で活かされるケースが多いので、逆年代順で書いていくのがオススメです。

キャリア式(Functional Resume)

経歴やスキルごとに箇条書きにして書いていくフォーマットです。

  • ○○関連業務 (6年3ヶ月間)
    • 職務内容
    • 実績

メリット:経験やスキルが多い場合や、違う会社で同じ業務を行っていた場合などに内容が重複して冗長になりにくい。
また斜め読みでも、あなたのキャリアが応募先企業に役立つことが伝わりやすい。
転職回数が多くても目立ちにくい。

デメリット:キャリア形成の経緯が見えづらい。古い日系企業等の場合、採用担当者が見慣れていない。応募先企業での働くイメージがしっかり出来ていないと的はずれな内容になってしまう場合も。

コンビネーション式(Conbination Resume)

職務経歴や自己PRなど書くべきことは盛り込んだ上で、記述内容を上手く絞ることでA4サイズ1枚程度にまとめる形式です。例えば下記のような書き方になります。

  • 貴社で活かせるスキルや経験
    • ○○の経験
      ○○といった業務や○○を4年間行ってきた中で、○○といったスキルや知識があります。
  • 自己PR
    • 計数感覚の強さ
      エピソード
  • 職務要約
  • 職務詳細
  • 誇るべき実績

メリット:コンパクトにまとめることで読んでもらいやすくなる。伝えたいイチオシのポイントがしっかり伝わる。未経験職種への転職でも、未経験のハンデが伝わりにくい。職歴や転職回数が非常に多い場合にも目立たずにコンパクトにまとまる。

デメリット:内容がコンパクト故に、上手くまとめないと内容が薄いと一蹴される危険性がある。書くのに文章力・要約力のテクニックが必要。

過去は過去として捉え、未来に対するポジティブな気持ちを書く

冒頭で書いたように、リストラは何も珍しいことではなく、応募者が以前にリストラされていたとしてもそこまで重く受け止めることはありません。

ですので、リストラの事実を真摯にまず受け止めましょう。間違っても前の会社に対するリストラの恨みや不満感を感じさせるようなことはやめましょう。

未来の自分のキャリアに対する気持ちや意気込みをポジティブに書いていくことが大切です。

職務詳細の退職理由にリストラの経緯を書く

具体的には、職務詳細に各会社での職務内容や実績などを書いていきますが、そこの「退職理由」の欄で、言い訳がましくならないように、あくまでも客観的な観点から、リストラになった理由や経緯を分析して説明するようにしましょう。

またその事実から感じられた気持ち、今後どうするかといった未来に関する一言も書いておくといいでしょう。

リストラの理由が、自分の至らぬ点があったところもしっかり認めた上で、そこから何も学んだのか、どうやってその点を今後改善していこうと考えているのかを書くべきです。

人の価値は失敗の中から何を反省して何を学び、どうやってより改善していくのかにかかっているのですから、ネガティブにならずに前向きになることが大切です。