離職期間(ブランク)が長い人の職務経歴書の書き方

離職期間(ブランク)が長い人は、転職活動・再就職が難しいの?
離職期間はどれくらいまでなら許されるの?

転職活動・再就職をする人で、そんな風に悩む方が多いようです。

離職期間が長い場合には、どのように転職活動をするのが良いのか、転職活動・再就職活動の第一関門である職務経歴書の書き方について解説していきます。

離職期間・ブランクとは

離職期間というのは、前職の会社の退職日から、次の会社の入社日までの期間のことを指します。

もしあなたが現在、既に会社を辞めていて、転職活動中の場合には、「前職の会社の退職日から現在まで」が離職期間となります。

転職・再就職をした人の平均的な離職期間とは

では、世の中で転職(再就職)を成功させた人の平均的な離職期間とはどれくらいなのでしょうか。

下記のデータは厚生労働省が実施した平成27年の調査データです。

[平成27年転職者実態調査]
調査客体数11,191人   有効回答数6,090人

 離職期間
なし
1か月
未満
1か月~
4か月
総 数24.6%29.4%23.4%
25.7%30.0%22.9%
23.0%28.6%24.0%
20~24歳23.4%29.8%23.2%
25~29歳22.4%31.9%23.8%
30~34歳24.8%29.7%26.8%
35~39歳24.8%27.3%20.7%
40~44歳26.8%30.0%21.6%
45~49歳18.0%33.1%25.9%
 4か月~
6か月
6か月~
10ヶ月
10か月
以上
総 数9.6%5.8%7.6%
9.5%5.8%6.4%
9.9%6.0%9.4%
20~24歳12.8%5.4%3.6%
25~29歳9.2%7.8%5.9%
30~34歳9.1%6.4%6.0%
35~39歳11.5%7.5%8.7%
40~44歳8.9%3.7%8.8%
45~49歳9.1%4.2%9.2%

引用:厚生労働省 平成27年 転職者実態調査

「離職期間なし」は、次の転職先が決まってから仕事を辞めたケースです。

総数にすると、離職期間4ヶ月未満が77.4%と大半で、男女や年代でそこまで大きな違いはないと言えます。

転職活動期間の平均は3〜4ヶ月程度となるので、多くの人は離職前に転職活動を終わらせているか、離職直後から転職活動を開始していると言えます。

一方で、離職期間が10ヶ月以上の転職成功者も全体の7.6%います。
生活費などを考慮すると離職期間を長く取る人はそもそも割合が低い事を考えると、離職期間が1年程度でもそこまで問題無く転職が出来ているのではないでしょうか。

とはいえ、離職期間が長い人は短い人に比べて、転職活動の難易度が上がることは否めないと思います。

転職活動の初めの一歩、第一関門である職務経歴書を、ブランクの長い人はどのように書くべきかを解説していきます。

職務経歴書に書くべき4つのこと

まずは職務経歴書に書くべき4つのことをおさらいしておきましょう。

1.職務要約

今までのキャリア全体の総括を3〜5行くらいでまとめたものです。

キャリアの目次的な役割を持っており、ここが一番最初に採用担当者に読まれる部分であり、その後の職務詳細をしっかり読んでくれるどうかが決まる場所でもあります。

2.職務詳細

経験してきた職務内容を具体的にまとめたもので、職務経歴書の大半を占める部分です。

具体的に、でも冗長にならないように、経験してきた仕事を伝えましょう。各職務にはそれぞれどんな実績を上げたのかを書くようにしてください。また実績はなるべく数字を使って書くのがポイントです。(例:○○業務の効率化により、部内の残業時間が○%削減された)

特に転職回数が多い人の場合、職務詳細を時系列に羅列していくと内容に重複が出たり、かなり冗長になってしまいがちです。

在籍が短い会社ではあまり書くことがなかったりして、「何も実績を残さずに退職したのでは?」と思われてしまう可能性もありますので、書き方に工夫が必要となります。

3.貴社で活かせるスキル・経験

職務詳細のなかで得てきたスキルや経験のなかで、特に応募先職種・ポジションで役立つものを3~5行くらいで書く部分です。

4.自己PR

応募先企業の発展のためにあなたという人物がどのように貢献できるかを伝える部分です。外資系企業への転職では書かない場合も多い。

3で上げなかったスキルや経験を伝えたり、採用担当者が感じそうなあなたのハンデ(年齢やキャリアブランクなど)を先回りしてフォローしておくような書き方も良いでしょう。

離職期間が長いことのフォローも言い訳にならないように注意して書いておきましょう。

まずは職務経歴書のフォーマットを決めよう

職務経歴書の書き方には大きく3パターンがあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、あなたの経歴がより魅力的に見えやすいフォーマットを選ぶようにしてください。

編年式(Chronological Resume)

最もオーソドックスな作成方法で、採用担当者も見慣れているため読む負担が少なくなります。

  • 2000年3月〜2012年4月
    • ○○株式会社 ○○部配属 職位○○
    • 職務内容
    • 実績や身につけたスキル等

メリット:時間軸と勤務先と職務ごとに書いていくので、一通り読むことで、あなたがどのようにキャリアを積んで成長してきたかが理解出来ます。

デメリット:転職回数や異動が多いのが目立つ

また年代順で古い年代から書いていく方法と、逆年代順で新しい年代から書いていく方法があります。

30代以上の転職であれば、新しい職歴がそのまま次の転職先で活かされるケースが多いので、逆年代順で書いていくのがオススメです。

キャリア式(Functional Resume)

経歴やスキルごとに箇条書きにして書いていくフォーマットです。

  • ○○関連業務 (6年3ヶ月間)
    • 職務内容
    • 実績

メリット:経験やスキルが多い場合や、違う会社で同じ業務を行っていた場合などに内容が重複して冗長になりにくい。
また斜め読みでも、あなたのキャリアが応募先企業に役立つことが伝わりやすい。
転職回数が多くても目立ちにくい。

デメリット:キャリア形成の経緯が見えづらい。古い日系企業等の場合、採用担当者が見慣れていない。応募先企業での働くイメージがしっかり出来ていないと的はずれな内容になってしまう場合も。

コンビネーション式(Conbination Resume)

職務経歴や自己PRなど書くべきことは盛り込んだ上で、記述内容を上手く絞ることでA4サイズ1枚程度にまとめる形式です。例えば下記のような書き方になります。

  • 貴社で活かせるスキルや経験
    • ○○の経験
      ○○といった業務や○○を4年間行ってきた中で、○○といったスキルや知識があります。
  • 自己PR
    • 計数感覚の強さ
      エピソード
  • 職務要約
  • 職務詳細
  • 誇るべき実績

メリット:コンパクトにまとめることで読んでもらいやすくなる。伝えたいイチオシのポイントがしっかり伝わる。未経験職種への転職でも、未経験のハンデが伝わりにくい。職歴や転職回数が非常に多い場合にも目立たずにコンパクトにまとまる。

デメリット:内容がコンパクト故に、上手くまとめないと内容が薄いと一蹴される危険性がある。書くのに文章力・要約力のテクニックが必要。

離職期間が長い応募者に抱く採用側の印象

離職期間が長い人が応募してきた際に、採用担当者はどのように感じているかを理解してそれに対応する内容を書くのが定石といえます。

応募者の離職期間が長い時に採用担当者は下記のように考えるかもしれないと想定しておきましょう。

採用担当者

採用担当者
次の転職先が決まっていないのに前職を辞めてしまって、転職活動を本格的に始めるのも遅く、働く意欲や行動力が低い人なのではないか?
採用担当者

採用担当者
ブランクも長いし、前職で得たスキルや知識をもう忘れてしまっているのではないか?
採用担当者

採用担当者
離職期間が長いけど、その間、一体何をしていたのだろうか?

納得感のある離職理由を書こう

職務経歴書の職務要約・職務詳細に関しては、普通の通りに書いて、自己PRや特記事項に「離職期間が長い理由」について書いておきましょう。

採用担当者にマイナスなイメージを与えにくい離職理由は下記のようなものがあります。

家族の介護をしていた

両親や親族の看護や介護は、事実、退職理由としても上位に入る理由のため、採用担当者としても納得感があります。

特に30代や40代の転職者には多くなってくる離職理由でしょう。

福利厚生が手厚い大手企業であっても、労働法で認められた介護休業制度では足りず、退職を余儀なくされる方が増えているのが日本の現状のためです。

ただし、「なぜあなたが介護する必要があったのか」「あなたが就職してしまったら、その介護はどうなるのか?」をしっかりと説明して、就職してもまた同じ理由ですぐ辞めてしまうようなことが無いと思ってもらう必要があります。

例えば、定時退社しないと親の介護が出来ないといった状況では、あなただけを特別扱いするわけにもいきませんし、採用側もどうしても不安になってしまいます。

資格の勉強をしていた

ハローワークの職業訓練校や資格専門学校などに通って、離職期間を活かしてキャリアアップのために資格を取っていたという理由も納得感は高いでしょう。

ただし、その資格を取ろうとした理由が応募先企業の志望動機とズレていないこと、その資格が応募先企業で役にたつものであることが大切です。

そこがズレていると、「御社は第一志望ではない」と暗に言ってしまっているようなものです。

転職活動の期間が長引いてしまっている

離職期間中も、怠惰でブラブラしていたのではなく、転職活動を頑張って行っていたというのも納得感はあるでしょう。

ただ、「そんなに他の企業から採用を懸念されている人材なのだろうか?」とマイナスの印象を持たれる可能性もあります。

他社で内定は取れたものの、なかなか自分の志望理由ややりがいを感じられる会社に出会えなかったこと、御社がまさに自分の志望動機に合致する求人であること、などがしっかり語れるのであれば良いでしょう。