面接での話し方のコツとよくある質問と回答

転職活動の第一関門である履歴書・職務経歴書を突破するといよいよ面接です。

言わずもがな、面接での回答内容・話し方が転職活動の成否を握っています。

本記事は面接での話し方テクニックと、面接でよく聞かれる質問と模範解答例について解説します。

面接で役に立つコミュニケーション術

面接においては、何を伝えるか「What」ももちろん大事ですが、どう伝えるか「How」もとても大切だということを忘れないようにしましょう。

新卒採用ではない、転職市場の中途採用面接では特に大切です。

「物事を分かりやすく筋道立てて、端的に相手に伝える」というスキルは、ほぼ全ての職種において重要なものだからです。

営業職・販売職であれば見込み客に端的に商品の内容や魅力を伝えるスキルは必須ですよね。
企画職・人事職・技術職などにおいても、会議や日々の仕事で上司・同僚・部下に対して、タスク状況や課題点・アクションプラン、企画概要などなどを分かりやすく伝える場面は日々あります。

面接において、分かりやすく端的に伝えることが出来ないと、あなたという商品の魅力やこれまでの経歴・スキルを採用担当者に理解してもらえないだけでなく、日々の仕事ぶりに不安を覚えられてしまうわけです。

結論→理由→具体例→結論まとめの順で話す

面接で役に立つ話し方とは、芸人さんのように、あなたのことや経験を面白おかしくストーリー立てて話すことではありません。

あくまでもビジネスとして事実を端的に伝えるプレゼン的な話し方です。

相手の質問に対して、「起承転結」ではなく、下記の順で話を組み立てましょう。

  1. 結論を一言で伝える
  2. 結論に関する理由を簡単に伝える
  3. 理由を支える、具体的な例やエピソードを伝えて納得感を与える
  4. もう一度結論を伝えつつまとめる。

もちろん質問によっては、4つ全てを満たす必要はありませんが、基本的な話し方として覚えておきましょう。

応酬話法「Yes But法(イエス・バット法)」

営業話術の1つである「Yes But話法」です。

これは何かこちらにとってマイナスな事を言われたり、質問された際に効果的な話法です。

「なるほど、確かにそうですね。しかし・・・」や「○○という点はまさにおっしゃる通りの部分があります。でも・・・」というように、一度相手の言い分にしっかりと理解を示してから反対意見を述べることで、相手も自分の意見を理解する心理が働くようになるというものです。

意見にいきなり反対されるよりも、一度飲んでもらえると相手の言うことも理解しようという気持ちになりますよね。

面接だと例えば下記のような使い方になります。

面接官

面接官
転職回数が多いようですね。当社に入社されても、またすぐに辞めてしまうのではと不安なのですが
応募者

応募者
確かにおっしゃる通り20代のうちは、自分の可能性やスキルを過信して、自分勝手な気持ちで何度か会社を辞めてしまったこともあります。

しかし、今は年齢と経験を経て、自分が本当に極めて行きたいキャリアが描けるようになってきました。御社ではそんなキャリアビジョンが描けると考えているので、腰を据えて働いていきたいと考えております。

落ちる面接とはどんなものか

書類では通過するのに面接で落ちてしまう人は、落ちる面接をしてしまっています。

落ちる面接は次のようなパターンがあります。

押し売り面接

事前準備で記憶しておいたこと、言いたいことを一方的に喋り続けるパターンです。

面接は採用担当者とのコミュニケーションの場でもありますから、あなたが言いたいことを一方的に伝えていては成功しません。

相手の質問1に対して10を答えているようでしたら明らかに喋りすぎで、質問した方も知りたいことと関係ない話まで延々と聞かされ続けて苦痛になってしまいます。

トーク内容に一貫性がない

職務経歴書や準備された面接トークは基本的に美化されていたり盛られているものです。

採用担当者は多くの応募者を面接していますから、それは承知の上で面接の場で様々な角度から質問をして、「応募者が話していることが本当かどうか」を見極めようとしています。

あなたの志向・志望動機・キャリア展望・転職理由などに矛盾点がないかどうかを検証しています。

質問されたことにその場で都度応答していると、必ずつじつまが合わなくなります。

このパターンになる人は面接の準備不足です。

転職理由・志望動機・今後どんなキャリアにしていきたいかをしっかりと内省して自分の軸を見つける必要があるでしょう。

面接でよくある質問と回答のポイント

今までの職歴について教えてください

面接官が知ろうとしていること

  • 「今までの職務経歴が当社にどう役立つか?」
  • 「応募職種で必要となるスキルを今までの職歴で得てきていそうか?」

この質問には、応募先の求人条件に自分の経験・スキルがマッチしていて活躍できるということを堂々とアピールして伝える必要があります。

逆に、応募先の求人条件とあまり関連していないことは流す程度で構いません。そこを深掘りして話しても、面接官の知りたいこととミスマッチで面接が上手く進まなくなります。

「おそらく本求人ポジションでは○○といったスキルや知識が役に立つと思いますが、私は自分のキャリアの中で身につけてきた自信があります。具体的には・・・」といったように、相手が知りたいであろうことをこちらから先回りして伝えたりすると、「お、デキるな」と思わせやすかったりします。やり過ぎはウザいので注意ですが。

誇るべき実績や成果を教えてください

面接官が知ろうとしていること

  • 「応募者がアピールしているスキルや知識を裏打ちする具体的な実績はあるのか?」
  • 「数字やノルマの達成に対する執着・コミットはできるのか?」
  • 「入社したら結果・成果をしっかり出してくれるのか?」

成果主義・プロセス主義のどちらが良いかという議論は別として、全ての企業にとって大切なのが結果・成果実績。

例えば前職営業で高いノルマ達成率を収めたことがあったり、社内賞を獲得したことがあれば、面接官も営業力を認めてくれるでしょう。

具体的な数字目標やノルマがない職種で華々しい実績がなかったとしても、必ずアピールできるところはあるはずです。
例えば、人事職で「企画から導入までを担当した新しい労務管理システムによって、部内の残業時間が○%削減された」といった感じです。
具体的な実績が上がらないといった職種は無いはずですので、職歴の棚卸しをしましょう。

また、単なるラッキーでその実績を得たわけではなく、なぜそのような結果を出せたのかという過程を分析してしっかり伝えることが大切です。

弊社への志望理由を教えてください

面接官が知ろうとしていること

  • 「入社してからどのくらいの熱意で働いてくれるのか?」
  • 「入社してどんな貢献を実現してくれる人材のか?」

志望理由も面接では必ず聞かれる質問でしょう。

「○○がやりたい、好きだ」といったどんな企業にでも当てはまる抽象的なものではなく、「なぜ今の会社や他社ではなく、応募先企業でなければいけないのか」という理由を明確に述べる必要があります。

そのためには、まずその企業のことを具体的に知っておくことが最低限の準備です。

運営しているサービスや作っている商品があれば一度は触れておくことや、上場企業であれば決算書を読んでおくこと、最近のプレスリリースは一通り読んでおくことは少なくともやっておきましょう。

その上で、自分のキャリアで成し遂げたいこと、貢献していきたいことを考えて、応募先企業の特徴とすり合わせ、「自分のキャリアでは御社じゃなければダメなんだ」という点を見つけてみましょう。

尚、「福利厚生の良さ、待遇・条件の良さ」などは補足的に述べるのはありですが、それがメインの志望理由にしてしまうのはNGです。

マネジメント経験について教えてください

面接官が知ろうとしていること

  • 「管理職ポジションの候補として採用できそうかどうか?」
  • 「マネジメントスキルはどの程度あるのか?」

30代以上の転職においてはマネジメント経験に関する質問は必ずといっていいほどされるでしょう。

管理職やリーダー職でマネジメント経験がある人であれば、ご自身のマネジメント方法を具体的に伝えましょう。

伝えるポイントとしては、下記のような切り口をなるべく漏れなく伝えるようにしましょう。

  • チームで成果を出すために何をしたか
  • チームメンバーの教育のために何をしたか
  • チームメンバーのモチベーション管理のために何をしたか

 

ただ、業種や職種、企業の大きさなどによって管理職になるスピードは異なります。大企業なら40歳過ぎても課長にすらなれないケースも多くあるでしょう。

そういった場合でも、管理職経験が無いことを認めつつも、人を育てた経験やチームを引っ張っていった経験などがあればアピールするようにしましょう。

前職を退職した理由を教えてください

面接官が知ろうとしていること

  • 「何かネガティブな理由で前職を辞めたのでは?」
  • 「逃げの転職じゃないのか?」
  • 「当社でも同じ理由ですぐ辞めてしまう可能性はないか?」

転職をするということは、それがキャリアアップのためだとしても、何かしら満足できないネガティブな要因があって転職をするわけですよね。

面接官ももちろんそこは理解しています。ただ、どんな企業も全ての従業員の満足度を満たすことはできません。応募者の前職の退職理由が自社にもよくあることなのであれば、せっかくコストをかけて採用してもすぐ辞めてしまうと懸念するはずです。

前職(現職)の悪口を言うのはもちろんNGです。
本音ではネガティブな理由だったとしても、単なる不平不満からではなく、あなたのキャリアにおいて叶えたい想いを語り、それが前職(現職)では叶えづらかったのだといったポジティブな言い方に変換するようにしましょう。