社内SEの職務経歴書の書き方について

社内SEの転職の際にはどの業界でどのようなシステムやサーバを扱ってきたか、どのような役割を担ってきたかなどがポイントになってきます。

職務経歴書で、自分自身の経歴の棚卸をします。その内容は履歴書の中には書ききれないもです。そこで、書類選考がある場合は、職務経歴書が重要になってきます。どの程度のスキルがあるかが、職務経歴書でわかるように書く必要があります。

書類選考の場合は、面接と違い、補足説明はできません。そこで、分かりやすく、見やすく、かつ自分の特徴や強みが分かる職務経歴書を書く必要があります。

職務経歴書は書類による面接と同様です。求人を出している会社は、書類選考の段階で、期待している成果を生み出せるかどうかをこの職務経歴書から読み取ります。

魅力ある社内SE職の職務経歴書とは

IT業界の人以外が見ても分かるようにする必要があります。

社内SEの場合、IT企業以外の企業のシステム部門SEであるケースも多いため、人事や経営陣が必ずしもITに精通しているとは限りません。

もちろん、システム部門の人も職務経歴書を確認することはあるし、助言を求められることはあるとは思います。しかし、ITのことが分からない人にもわかるように説明する力も社内SEには必要なので、そこも見られているはずです。

何が出来て、何が出来ないのか、採用する企業としてはこういう人材がほしいという明確なものがあるはずです。自社で求めている人物像とどこまで被るのか、被らない部分を補うことができる人かどうかを判断しています。

ですので、書類選考の段階では、職務経歴書で、どういった仕事をしてきてどういったことを得てきたかがわかる必要があります。

技術力だけでなく、課題を解決する能力がある、チームをまとめられる、高いコミュニケーション能力があるなど具体的なエピソードを絡めて技術+付加価値をつける必要があります。

社内SEのNGな職務経歴書の書き方

専門用語だらけな職務経歴書はダメです。人事や経営陣が必ずしもITに詳しいと限りません。一般的な用語に置き換えて書くようにします。

職務経歴書にはどんなプロジェクトに携わってきたかも書きますが、プロジェクトの具体性にかけるものは何ができるのか伝わりにくいのです。どんなプロジェクトであったか、その中で自分がどのような役割をして、どのような作業をしたかを書いていないものは、応募してきた人が何ができるか伝わりません。

スキルのレベルが明確になるものは明確に書く必要がありますが、スキルのレベルが判断しにくいものを書いても評価のポイントになりません。ただ、「文書能力があります」とか「コミュニケーション能力があります」と書いてあっても、その人の言うレベルと会社のレベルが合っていない場合もあり、判断しかねます。そういう曖昧さはマイナスのポイントになります。

募集している専門性にあまり関係ない職種の内容を延々と書くの募集内容をキチンと理解していないと見られます。また、募集している職種ではないと、その時点で書類選考からおとさせることもあります。

そもそも書くボリュームが少ない

大手転職エージェントの調査によると、採用/不採用の決定にいちばん大きく影響していたのは、学歴や経験ではなく、書類の文字量だったそうです。

多くの候補者がいる場合に、第一関門である書類選考で文字量が少ない職務経歴書は、転職意欲や応募意欲の弱い、想いの詰まっていない書類だと思われがちです。

一方的で書きすぎに注意

ボリュームが少ないのもNGですが、アピールしたいことがてんこ盛り過ぎて要点が分からないものもNGです。

一番大事な要点、採用担当者が知りたいことは「あなたは何が出来る人なのか」です。

相手が知りたいことを無視して、自分がアピールしたいことを一方的に書きすぎることで、あなたの本当の魅力をアピールしているポイントまでも薄い印象しか与えられなくなってしまいます。

企業が求めている人材とアピール内容が食い違っている

応募する求人情報の企業が求めている人物像を理解しないまま職務経歴書を書くと、食い違いが起こってしまいます。

  • 業務に英語が必要ない企業に英語アピール
  • 有能な人材を育成していきたい企業に、将来独立を考えているとアピール
  • ゼネラリストを求めている求人に、スペシャリストとしてアピール
  • ベンチャー企業への転職理由に「今の会社の業績が不安定」と書く

こういった食い違いが起こらないように、応募先企業はどんな人を求めているのか、応募先企業の採用担当者になったつもりで、あなたの職務経歴書を読み返してみる必要があります。

職務経歴書に書くべき4つのこと

まずは職務経歴書に書くべき4つのことをおさらいしておきましょう。

1.職務要約

今までのキャリア全体の総括を3〜5行くらいでまとめたものです。

キャリアの目次的な役割を持っており、ここが一番最初に採用担当者に読まれる部分であり、その後の職務詳細をしっかり読んでくれるどうかが決まる場所でもあります。

2.職務詳細

経験してきた職務内容を具体的にまとめたもので、職務経歴書の大半を占める部分です。

具体的に、でも冗長にならないように、経験してきた仕事を伝えましょう。各職務にはそれぞれどんな実績を上げたのかを書くようにしてください。また実績はなるべく数字を使って書くのがポイントです。(例:○○業務の効率化により、部内の残業時間が○%削減された)

3.貴社で活かせるスキル・経験

職務詳細のなかで得てきたスキルや経験のなかで、特に応募先職種・ポジションで役立つものを3~5行くらいで書く部分です。

4.自己PR

応募先企業の発展のためにあなたという人物がどのように貢献できるかを伝える部分です。外資系企業への転職では書かない場合も多い。

3で上げなかったスキルや経験を伝えたり、採用担当者が感じそうなあなたのハンデ(年齢やキャリアブランクなど)を先回りしてフォローしておくような書き方も良いでしょう。

まずは職務経歴書のフォーマットを決めよう

職務経歴書の書き方には大きく3パターンがあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、あなたの経歴がより魅力的に見えやすいフォーマットを選ぶようにしてください。

転職回数が多かったり、担当していたプロジェクトが多かった場合は、編年式で書くと膨大な量となり、また内容の重複が多く出てしまう場合があるので、キャリア式をオススメします。

編年式(Chronological Resume)

最もオーソドックスな作成方法で、採用担当者も見慣れているため読む負担が少なくなります。

  • 2000年3月〜2012年4月
    • ○○株式会社 ○○部配属 職位○○
    • 職務内容
    • 実績や身につけたスキル等

メリット:時間軸と勤務先と職務ごとに書いていくので、一通り読むことで、あなたがどのようにキャリアを積んで成長してきたかが理解出来ます。

デメリット:転職回数や異動が多いのが目立つ

また年代順で古い年代から書いていく方法と、逆年代順で新しい年代から書いていく方法があります。

30代以上の転職であれば、新しい職歴がそのまま次の転職先で活かされるケースが多いので、逆年代順で書いていくのがオススメです。

キャリア式(Functional Resume)

経歴やスキルごとに箇条書きにして書いていくフォーマットです。

  • ○○関連業務 (6年3ヶ月間)
    • 職務内容
    • 実績

メリット:経験やスキルが多い場合や、違う会社で同じ業務を行っていた場合などに内容が重複して冗長になりにくい。
また斜め読みでも、あなたのキャリアが応募先企業に役立つことが伝わりやすい。
転職回数が多くても目立ちにくい。

デメリット:キャリア形成の経緯が見えづらい。古い日系企業等の場合、採用担当者が見慣れていない。応募先企業での働くイメージがしっかり出来ていないと的はずれな内容になってしまう場合も。

コンビネーション式(Conbination Resume)

職務経歴や自己PRなど書くべきことは盛り込んだ上で、記述内容を上手く絞ることでA4サイズ1枚程度にまとめる形式です。例えば下記のような書き方になります。

  • 貴社で活かせるスキルや経験
    • ○○の経験
      ○○といった業務や○○を4年間行ってきた中で、○○といったスキルや知識があります。
  • 自己PR
    • 計数感覚の強さ
      エピソード
  • 職務要約
  • 職務詳細
  • 誇るべき実績

メリット:コンパクトにまとめることで読んでもらいやすくなる。伝えたいイチオシのポイントがしっかり伝わる。未経験職種への転職でも、未経験のハンデが伝わりにくい。職歴や転職回数が非常に多い場合にも目立たずにコンパクトにまとまる。

デメリット:内容がコンパクト故に、上手くまとめないと内容が薄いと一蹴される危険性がある。書くのに文章力・要約力のテクニックが必要。

社内SEの職務経歴書の書き方のコツ

具体的な業務内容、プロジェクトの内容、開発環境、その中での役割を明記します。特に使用していたソフトウェアについてもできる限り詳細に書きます。他の企業でも使用しているソフトウェアである場合が多いからです。

プロジェクト内のリーダーやマネージャーだった場合もその経験の内容を書きます。どのくらいの規模のプロジェクトかをマネジメント人数やどのくらいの期間であったか、どのような管理をしていたかを記載します。上流工程、マネジメントの経験がある場合は、そのポジションを募集している企業では重要です。

今までの業務の中で特に自分が力を注いできたこと、工夫されたことについて、エピソードを交えて具体的に記載します。

その際の取り組みの結果がどのようになったかも具体的に記載します。社内SEは技術力以上に協調性や調整能力、コミュニケーション能力が重視されます。コミュニケーション能力がわかるようなエピソードを添えるとなお良いです。自分の今までの業務内容だけでなく、業務内容を通して培った自分の強みや長所などの自己PRも忘れずに記載しなければいません。それがどのような結果を得られたかなどもあるとより良いです。

業務に直結すると思われる情報系の資格は記載します。さらに、ITとは関係ないが、次の仕事に役立ちそうな資格も記載します。

例えば、経理のシステムならば、簿記の資格を持っている、外国企業との付き合いなどがあればTOEICなどのスコア、語学を使用した実務経験などもアピールになります。さらに、今現在こんな勉強をしていてるなどのアピールも重要です。ただ、間違っていけないのは、資格を取ることが目的にように書くのはマイナスです。資格は誰が見てもどの程度のレベルなのかが分かるものが良いです。

技術力や経験してきた業務以外にも、作成した職務経歴書で文書能力も見ています。伝わりやすさを意識して、書き方を工夫する必要があります。