転職時の企業研究方法の基本、「企業視点」とは何か

転職活動を成功させる上で大切なのが「企業研究」です。

就職活動・転職活動は恋愛に例えられることが多いのですよね。
恋愛の成功の秘訣は、相手の求めている人物像と自分をすり合わせてアピールすることです。

日焼けが嫌いでインドアの趣味を持つ女性に対して、アウトドアが大好きで付き合ってくれたらキャンプやバーベキューを楽しみましょうといったアピールをする男性では成功しませんよね。

相手のことをしっかりと知って、自分のアピールの仕方を変えたり、アプローチするべき女性を変える必要があります。

企業研究というのは、この「相手のことを知る」ということで、転職活動でまずはじめにすべきことになります。

それを踏まえた転職活動の流れは、

  1. 企業研究をして相手の価値観・要望をつかむ
  2. 相手の価値観・要望に応えるような書き方で応募書類を作成する
  3. 相手の価値観・要望に沿った人物であることを面接でプレゼンする

といったようになります。

企業視点になって企業研究してみる

企業研究のコツは、企業視点になってみるということです。

求人情報を出しているその企業・採用担当者になりきって、どんな応募者が欲しいのかを考えてみるということです。

相手の価値観や望むものを理解して、それに合わせたアピールをしていくことで、あなたの片想いから両想いにしていく必要があります。

職務経歴書や面接で失敗する一番良くあるパターンが、応募者の一方的なアピールです。

相手の知りたいこと、求めていることを押さえていないとどうしても一方的で押し売りのような自己アピールになってしまいます。

企業研究の基本の3軸

応募先企業のことを知るためには、まず3つの軸で調査をします。

①応募先企業の顧客を知る

応募先企業のエンドユーザー・お客様について知る必要があります。

応募先企業がサービス・商品を提供して対価を払っていただいている相手のことです。

なぜその顧客はその企業から商品を購入したり、サービスを利用しているのかを知ることで、その企業の強みや価値観・ポリシーが理解出来てきます。

②応募先企業の競争相手を知る

応募先企業のライバルを調査して比較することで、会社の特徴や強みが見えてきます。

どんな企業も競争相手との差別化を図って競争を生き残ろうとしています。そこで打ち出しているスタンスもその企業が求める人物像に反映されてきます。

またインターネットが普及した昨今では、今まで想定していなかったような企業やサービスが突然、競合となりえます。

例えば、携帯電話キャリアDocomoの競争相手といえば、まずAU・Softbankが思いつきますが、それだけでなく1つのITサービスであったLINEの登場によって、電話・メールなど様々なDocomoサービスがLINEに置き換えられて売上が下がっている状況です。

そういったテクノロジーの進化と普及によって起こりうる、脅威・新たな競争相手を認識しておくといいでしょう。応募先企業の人はまさにそれを解決するような人材を集めたいと思っているのです。

③応募先企業の強みを知る

その企業がどのようなビジョンとマインドをもって、どういった戦略にそれが投影されているのかを理解しましょう。

ホームページや決算書などを見て出来る限り詳しく調べるほうがいいです。

どういう事業で収益を得ているのか、どういった事業で利益を上げているのか、新しいチャレンジ領域はどういう事業なのか。

また企業が現在どのようなステージにいるのかを把握することで、現在直面している課題を想像することが出来ます。

立ち上げ期にある企業や事業部署であれば、ビジネスを軌道に乗せるための、新規事業立ち上げ、新規顧客開拓、企画から実務までこなすマルチプレイヤーなどが求められているかもしれません。

拡大期にある企業や事業部署であれば、業務標準化、フロー整備・仕組み化・システム化、効率化・生産性向上の業務仕分け、実務とマネジメントを両方行うプレイングマネージャーなどが求められているかもしれません。

変革期・多角化期にある企業や事業部署であれば、競合との差別化を行う戦略的思考力、マーケティング、事業シナジーを考慮した事業企画力、事業・業務の仕分けや効率化、経営戦略などが求められているかもしれません。

成熟期にある企業や事業部署であれば、事業成長継続や拡大のための戦略的現場運営、分社化、M&A、海外進出などの特殊ミッションなどが求められているかもしれません。

もちろんこれらに100%合致するようなキャリアやスキルを持ち合わせている必要はありませんが、相手が求めている事を知ることで、それに寄り添ったあなたのキャリアのアピールの方向性が決まってくるわけです。

企業研究のチェックリスト

応募先企業を研究する際の調べるべき情報のチェックリストです。

  • 会社概要
  • 事業内容
  • 沿革
  • 経営方針
  • 社長メッセージ
  • 社長ブログ・社員ブログ
  • 採用ページ(新卒採用ページも参考になります)
  • ニュースリリース
  • IR情報
  • 転職サイトに掲載された社員インタビュー

企業研究に役立つ転職エージェント

転職エージェントは、転職希望者の転職成功をサポートするだけではなく、もちろん求人を出す企業とも密接に連携して、二人三脚で優秀な応募者を集めるのが仕事です。

ですので、転職エージェントは企業の人事部を通して、その企業の情報を深く理解しています。

その会社のビジョンや課題、採用に関する期待、求める人物像だけでなく面接官の人柄や面接で何を見ているか、小論文のテーマなどまでです。

応募先企業の企業研究をする上で、転職エージェントからのヒアリングは非常に役立ちます。

とはいえ、何も知らない状態でヒアリングをしても、表面的な情報しか理解できませんし、コンサルタントにも失礼です。

まずはご自分で十分に企業研究をした上で、さらに深く知りたいことを質問として準備しておくべきです。