外資系転職の面接対策とよくある質問パターン

どの転職にも当てはまりますが、外資系企業への転職で最も緊張をするのは面接ではないでしょうか。

レジュメや職務経歴書はある程度時間をかけて作成できますが、面接は想像しながら練習をし、その場で何が起こるかわからないというものです。さらに、それが英語で起きる場合もありますので、より一層構えてしまいがちです。

そのような外資系企業への面接について、今回は必要な英語力と対策方法、最後によくある質問と回答例をご紹介したいと思います。

外資系企業の面接って全部英語?必要な英語力は?

筆者の今までの外資系企業への転職回数は2度ですが、「面接」だけで数えると最低10回は経験しています。

その中で、一次面接が英語で行われたことは一度もありませんでした。

もちろん英語で行われるケースもあると想像しますが、外資系企業でも人事は日本人が担当することが多く、大抵初回はレジュメや職務経歴書について聞かれたり、性格や振る舞いを見られる程度でした。

二次面接や最終面接までとなると、業務で英語を使用することがわかっていれば、英語を試されることはあります。

しかしながら、実は外資系企業の中でも英語をほぼ使わない企業や、使う部署もあるが全く使わない部署もあったりします。その場合はおそらく英語は試されないのでご安心ください。

外資系企業への転職面接で英語力をチェックされる3パターン

英語を試されるシナリオは大きく3つあります。まずは面接官が外国人であるケースですが、これは大抵上司にあたる人であったり、現地法人の上層部である場合が多いです。

このシナリオでは英語を試すだけではなく、問題なくコミュニケーションが取れて外国人と仕事ができるかを見られます。

ただし、相手が外国人であるからといって文法や発音を見ているわけでは一切ありません。

外資系企業は多くの場合、世界展開を遂げているので、外国人全員が英語圏出身ということもありませんので、その方たちが求めていることは自分の質問が伝わっていて、回答が来てその内容が良いか悪いかです。

最終的に重要なのは何を言っているかなので、意思疎通ができれば発音や文法が多少間違っていても全く問題はありません。

二つ目のシナリオは、日本人の面接官が面接の前半は日本語、後半は英語に切り替えるなどのケースです。この場合日本人同士での面接ですので少し切り替えに違和感があるかもしれませんが、相手は外資系企業で英語を業務で使用している方なので、外国人とは見ている点が違うかもしれません。

例えば日本人が不得意とする「断言」ですが、英語ではしっかりと「やったことがある」「やったことはないが、似た経験はこのようにある」もしくは「はい」「いいえ」も明確にしなければ外国人相手には仕事ができません。

よって、そのような日本語と英語でのニュアンスの違いや多少の変貌ぶりを求めている可能性がありますので、切り替えで意識的に変えてみましょう。

文法や発音はこの場合もそれほど重要ではなく、何を言っているかですので意思疎通できるレベルで問題ありません。

3つ目のシナリオは、日本人の面接官に「では英語で自己紹介をお願いします」のような無茶ぶりケースです。

意外とよくありますが、この場合は練習しておけば大丈夫です。簡単に名前と学歴や職歴、達成してきた自慢ポイント、趣味や性格などを1分前後で言えると良いでしょう。

長々と続けるより、重要な点を完結にまとめて話せると面接官にも好印象であり、面接官も「わかりやすい」と思ってもらえます。

外資系転職の面接対策や準備の仕方

面接は日本企業であろうと外資系企業であろうと、同じような場合は同じような質問が出ますが、異例な場合はその企業特有なもので準備のしようがない場合もあります。典型的な面接では自己紹介から入り、レジュメや職務経歴書についての質問、キャリアやこのポジションに求めること、将来の目標などがカバーされますので、その点は日本語でも明確にし、英語でも声に出して練習をすることが効果的です。

一方、典型的ではない面接もあります。例えば、外資系企業では中途採用でも時には「ケーススタディ」などが出てきて、意外と想定していないと戸惑ってしまいます。しかしながら、大抵は必要情報を与えられ、それに対してあなたはどう考えて行動をしますか、という問いです。

何が出てくるかは誰もわからないので準備は難しいですが、ケーススタディに効果的な対処法方はまず与えられた時間を把握し、「情報を把握」「問題を把握」「提案を作成」という3つの要素にそれぞれ何分欠けるかも冒頭に決めましょう。

それを守りペース配分をしっかりと決めれば、あとは情報を理解し、何が問題かを定義し、それにどう応えるのかを与えられた情報を活用しながら論理立てていくだけです。忘れがちなのは、大抵このようなケーススタディは「正しい答え」を探してるのではないことです。

それより仕事で課題に直面した場合、どのように情報を整理し、問題定義をし、解決をするのかというプロセスや考え方、そして自分で定義した問題への提案力やその提案に対しての論理的根拠や自信を見られているのです。

外資系企業の面接でよくある質問と回答例

外資系企業の面接では日本企業と同じような質問をすることも多いのですが、時折外資系企業特有や、英語を直訳したかのような質問をされます。

ここからは、よくある外資系企業の面接での質問と回答例をご紹介します。

①あなたの強みと弱みは?

この質問は日本企業でも聞かれますが、外資系企業では強みは大袈裟に自慢をし、弱みは弱みであってはいけません。よく弱みをそのまま言ってしまう方がいますが、採用側も内心は弱みがない人が理想ではあります。

そこで良い回答は例えば「強みは、興味がある仕事に対しては人の何倍も情熱を持ちパッションで難しい課題なども乗り越えられます。弱みはその逆で、興味があまりないものには情熱を持てません。

しかしながら、このポジションのように、最終的にやっている仕事にパッションを持てれば、それに必要な雑務や関連業務も確実に乗り換えられる自信があります。」などでしょうか。

弱みを一見オープンにしているように見せかけ、実は問題がないことにつなげると、自己認識がしっかりとあるが何にでも立ち向かえるという応用力や底力をアピールできます。

②なぜ外資系企業に転職を希望しているのですか?

日本企業からの転職であれば、大抵聞かれます。

これに対しては本当の転職理由が例えば「今の会社での人間関係に不満」や「お給料が上がらないから」であれば、控えた方が良いかもしれません。

採用側は外資系企業に来る覚悟があれば、何かしら今の現状を変えたいのであろうという推測はできますが、継続的に転職後も仕事をし満足してもらうためには「やりたい仕事をやるため」や「結果を重視し評価される環境に行きたい」など、仕事への意欲を明確にすると良いでしょう。

③他の人と仕事上で衝突した経験は?

日系企業では、仕事に関する考え方の違いで議論をすることは、避けられがちです。上司に反対の議論を持ちかける人は、疎ましく対応されることすらあります。

一方で、外資系企業では意見を言うことが求められ、それにより意見が衝突することは日常茶飯事です。国籍や性別や生い立ちが違う人が集まることもあるので、全員が大体同じ考えを持ち、調和が取れるようなことは稀です。

よって、そのような環境で自分の価値観や意見と異なる人と衝突した場合どうするかを採用側は知りたいのです。良い回答はまず衝突は経験したことがあるという実例を説明することです。

衝突せず仕事をしてきた人に急にそのような環境に適用することは難しいので、できるだけ経験談を交えましょう。

あとは、その衝突に対してどう対応をしたのかを明確に説明しましょう。例えば、相手の意見をちゃんと理解するために時間をかけた、自分の意見を受け入れてもらうために論理立てて説明をしたなど、具体的であればあるほど良いです。

平和な「折衷案」などは本当に双方にメリットがない限り中途半端で、ビジネス上で失敗することが多く、戦略的には誤りとなりますので外資系企業ではあまり好まれません。

④上司に「ノー」と言われたらどうしますか?

これは典型的にある日本人の方の「ノー」に不慣れな特徴を捉えられた質問ですが、重要な質問でもあります。

まず仕事の中で多くの日本人は「ノー」と言わず、「難しい」や「厳しい」など断言をしない傾向にあります。明確に「ノー」というのは言い慣れていない上、言われ慣れていません。

外資系企業では判断として「イェス」「ノー」は当たり前に使いますので、上司に提案を持って行っても「ノー」の可能性は大いにあります。

この質問で求められていることは「ノーと言われても折れません」のような回答です。もしその提案自体が常識的にもありえないものであればノーは納得がいきますが、外資系企業で求められることは自分の提案を論理立てて説明をし、決定者を説得し自分のやるべきと思うことを通すことです。

よって、ノーと言われればなぜノーなのかを明確にしたり、場合によっては上司を超えてその上に提案してしまうなどのワイルドなやり方も最終的には賛賞されることがあります。

 

最後にはなりますが、面接は緊張をするものです。

それを和らげることも重要ですが、ある程度の緊張感を持って環境でもパフォーマンスを出せるのかを見られています。

英語力に関しては文法や発音より意思疎通が重要ですので、日本語でもいいので言いたいことは整理しておきましょう。練習は声に出して行うことで耳からも記憶につながり、本番でもうまく表現できます。

面接の内容については意外と予測しにくいのでケーススタディやよくある質問を検索することは重要ですが、面接中に落ち着いて質問を理解し、回答を整理し、伝えることが何よりも重要です。