外資系企業(イギリス系)の働き方、環境、転職について

外資系企業はひとくくりにまとめがちですが、どの日本企業もそれぞれ特徴があるように、実は外資系企業の中でもかなりのバリエーションがあります。

今回の記事では実経験やインタビューにより見えてくる「イギリス系企業」の特徴を働き方、人間関係、条件面でご紹介したいと思います。

わかりやすい例として、イギリスを代表する消費財メーカー「ユニリーバ」を中心にご紹介します。

イギリス系企業での働き方は「民主主義」?

ユニリーバは正確に言うと、イギリス系の石鹸メーカーの「リーバーブラザーズ」とオランダ系のマーガリンメーカーの「ユニー」の合併によりできた企業です。

この異なる業種と国籍の企業を合併させたことから、消費財メーカーの間ではユニリーバは「民主主義」的と表現されることが多いようです。

イギリスもオランダも民主主義的なイメージが強い2カ国ですが、両国とも全世界で植民地を持っていた歴史があり、様々な文化や人々と交わり成り立ってきました。その背景からか、ユニリーバでは部署間での格差や上下関係での意見の格差は少ないようです。

働く上で意外と重要なのは「指揮系統」です。基本的に企業というものは「上からの指示」により成り立つケースが多いのですが、ユニリーバでは驚くほど「下からの提案」の元、ビジネスが成り立っているようです。経験者からは上司からの指示などはほぼなく、指示を仰ぐと「あなたがやりたいことは?」と返されるほどのようです。

その方いわく、これは「消費者が第一」である理念から、トップではなく現場にいる社員が最も消費者に近く理解をしているからだそうです。

もちろんこれは現場に近ければ近いほど消費者を理解し、それをビジネスの戦略提案までに持って行く責任があるため重大な役割を担うのですが、その分上下関係は関係なく、優れた提案は上が進んで採用をするという仕組みが生まれます。

自主性を持ち、常により良い戦略を考えて実行したいと思う方には最適かもしれません。

イギリス系企業の人間関係は全て平等に

民主主義となると上下関係もなく平等に扱われますが、ユニリーバでは部署間の関係においてもこのスタイルがあるようです。

経営戦略を担う部署が全てを決めるのではなく、営業や財務、サプライチェーンや開発などどの部署も経営の判断に平等に権利を持ち、利害関係をしっかりと考慮した決断を全員で合意するようです。

このスタイルは日常業務のレベルでも見受けられるそうで、働き方は色々なメンバーを平等に扱い、仲裁的にリーダーシップを発揮することが理想的だとのことです。

その他イギリス系企業もこのように強引さや強行体制では物事は進めず、色々な意見をまとめベストな結論を出すような進め方が多いようです。

全員が納得する必要はありませんが、懸念は真摯かつスマートに対応をし、大半が納得を行くように進めると良いかもしれません。

イギリス企業の平等さは条件面にも反映されるケースが多い

もちろん外資系企業ですので日本企業に比べ収入アップは見込めます。

しかしながら、おそらく平等さが重要視されることから、イギリス系企業内での給料格差などはあまり耳にしません。

アメリカ系企業では社長が平社員の数百倍の給料であることは時々取り上げられていますし、同じポジションであっても交渉や前職により大きな格差がある場合もあるようです。

その点イギリス系企業はベースは日本企業に比べ高い場合が多いですが、統一性のある点では日本企業に似ているかもしれません。

最後に、上記は全てのイギリス系企業に当てはまるわけではありませんが、実際お国柄からしても平等に物事を進めるのがイギリス系企業の特徴ではないでしょうか。

条件面でも大きな不満は起きないように考えられていますし、働き方や人間関係も平和主義と言っても過言ではないでしょう。

周りとうまく人間関係を築きながらも、日本企業よりさらに自分の力を発揮したいと思う方には、イギリスの外資系企業は相性が良いのではないでしょうか。