工場勤務から販売職(メーカー説明員)への転職体験談

段ボールを作る工場での勤務から、家電量販店で働くメーカー説明員へ転職をした32歳男性の転職体験談を紹介します。

※本記事は、CrowdWorks社を通してインタビューをした実際の転職体験談を元にしております。

機械が進化する度に必要な人員が減っていく職場の将来性に不安を感じた

印刷前の段ボールを原紙と糊を使って貼り合わせるコルゲートと呼ばれる大型機械のオペレーターを行なっていました。

私が働いていた工場では、海外の安い段ボールとは異なり品質が高い段ボールを作成出来ているという自負がありました。

しかし新型の機械が導入される度に少ない作業員で稼働出来るようになりました。

5年前の入社時は1台のコルゲートを作業員10名で稼働させていましたが、最新型では4名で動かせる仕様に変更されておりました。

技術者と責任者だけいれば生産可能な状況を目の当たりにして、次第に人員整理も行われ、転職者が社内でも出るようになったわけです。

段ボールを作る工程では、印刷加工や抜き加工・カット加工など様々ありますが、手作業で行なう部分については誰でも出来る作業なので、将来性が見えない状況がそこにはありました。

また、効率化と機械化が極端に進むと、工場へ出社しても仕事中はほとんどコミュニケーションを取ることがなくなります。これでは家族以外の誰とも話さなくなると思いました。

年収が330万円と少なかったことも含めて、このままじゃいけないと考え転職をしようと決意しました。

最終的にはフリーランスとして独立するつもりでしたから、開業資金を貯めるためにもインセンティブが付いた職業に就いて効率良く稼ぎたいと思っていました。

働きながら転職活動を開始し8ヶ月後にメーカーへ転職

インターネット検索を利用して、複数の求人サイトに登録して転職出来そうな職種や求人を探すと、家電量販店内での勤務がありました。

友人に家電量販店勤務者がいたので相談してみると、家電量販店の社員は給与が安いので厳しいものの、10年間と割り切って働くならメーカー説明員が良いだろうと言われました。しかし再度求人サイトを確認したものの該当する求人を上手く見つけることが出来ませんでした。

即日転職しようとは考えていなかったので、1年以内の転職を目指して転職活動を開始しました。

結果として8ヶ月後の新しいコルゲート機械が導入されるタイミングで異動辞令が出たので、そのタイミングで退職に至りました。

登録したマイナビ転職には、マイナビエージェントと同時利用出来る制度があるので、マイナビエージェントにも登録しました。

コンサルタントにメーカー説明員の求人を探していると相談してみると、そもそも求人サイトには掲載されていない非公開求人にメーカー説明員は含まれていることが多いと知りました。

最初は時給1,500円程度スタートですが、家電量販店の種類と販売実績次第では時給2,200円に到達することを知りました。

平日休みとなるだけでなく原則として残業は発生しないという条件を確認して、4社に応募して2社から内定を得ることが出来ました。

未経験業種でしたが、大学卒業後すぐよりも30代以上に見える人が良いという採用基準から、見た目が老けていると言われているから丁度良いという説明を内定先の担当者から受けた時には複雑な気分がしたことを覚えています。

 

希望職種が非公開求人に多く出ていたため転職エージェントが役に立った

転職時にマイナビ転職やリクルート転職の求人サイトを見ていましたが、探しているメーカー説明員の仕事は見当たらなかったので、マイナビエージェントに登録して相談しました。

マイナビエージェントでは、面談を行なった時に具体的な転職希望職種を相談出来ますが、1人のエージェントで多数を担当している様子が一目で分かるほど時間に追われている印象があります。

雇用関係がどのように結ばれて、具体的に家電量販店から飛んでくる指示は命令ではなくお願いという法律上の建前があることや、実質的には命令に近い家電量販店もあるという裏事情を聞かされることになります。

なぜ非公開求人が多いのかという理由についても、家電量販店業界の事情とメーカー説明員を送り込む家電メーカー側の事情を公開求人では説明出来ないからという点に妙に納得したわけです。

説得力ある担当エージェントの説明を受けた上で、候補となる家電メーカーを7社紹介されてから、4社に応募するに至りました。家電量販店勤務の友人にも相談して決めたことで、合わないと思われるメーカーと家電量販店を避けられました。

 

工場勤務からメーカー説明員に。仕事のやりがいを感じられ年収もアップ

転職前は、職場から次第に自分の仕事が無くなって行く様子がヒシヒシと伝わってきましたが、転職後はなぜメーカー説明員の仕事が必要となるのかという事情が分かり、自分の仕事の必要性を感じられるようになりました。

やり甲斐を感じられなかった段ボール製作工場から、自らが売り込みを行なう家電量販店の厳しい世界へ飛び込むことになったわけですが、給料面では2年働いた段階で年収360万円プラスとなったので、安定して仕事が出来る状況に至りました。

新しいモデルが年2回投入される製品と、年1回投入される製品がありますが、実際に毎年新しい情報を覚えて直ぐに仕事に活かせることは、やり甲斐を感じられます。

家電量販店スタッフは若いスタッフが多いところもありますが、メーカー説明員として各メーカーから出向しているスタッフについては40代や50代が中心です。

来店客の中で高単価商品購入層がシニア層となるので、若い家電量販店スタッフが話すよりも熟練している印象を受けるメーカー説明員がじっくり接客を行なった方が信頼を得やすくなります。

家電量販店としては、自社でメーカー説明員の人件費を負担する必要が無く、逆にメーカーとしては自社の売り場スペースやシェアを確保出来るメリットがあるわけです。

メーカー説明員の人柄を売り込む事が出来る仕事に就くことが出来たので、他店舗への異動をせずに済むように家電量販店側の協力を得られていることに感謝する毎日を過ごしています。

 

工場勤務からメーカー説明員に転職をする人へのアドバイス

家電量販店についての仕組みを詳しく調べておくことで、メーカー説明員として勤務する際の課題点や気をつけるべきことを把握出来ます。

メーカー側も欠員が出ている家電量販店について対応可能か、人間関係を構築出来るのかといった点を重視して採用しているので、面接では人間性を問う質問が多く出ます。

具体的には、違法な指示が出た時にどのように回避するかという点について、即座に判断して対応出来るかを聞いてきます。

値札の貼り替えは基本的に禁止されていますが、自社メーカーの製品を通路側の良い場所に移動させる棚替えについては手伝えるという点を理解していれば、指示を受けたことにはならず自ら自社メーカーの販売促進活動を提案したことになるというグレーな対応が可能です。

コンプライアンスを維持しつつも、杓子定規には家電量販店側の意向を断らないという柔軟性が求められています。

接客業に就く際には、基本的な受け答えを正しい日本語で行えることも最低限必要です。