ITベンチャーのIR担当から他社IRへの転職をした41歳男性の体験談

ITベンチャーでIR担当として働いていた41歳男性の転職体験談を紹介します。

社長とのIRに対する考え方の違いで転職を決意

私は、とあるインターネットの飲食店検索サイトを運営する株式上場企業の、広報IR部のIR担当として働いていました。

私はこの会社に1年間在籍しましたが、わずか1年間で転職を決意した理由は、創業者オーナーである社長のIR活動に対する考え方と、私のIR活動に対する考え方との間に大きな相違があり、社長が私のことを評価してくれなかったことにあります。

あまり詳細を書くわけにはいきませんが、簡単にいうと社長のIR活動に対する考え方は「株価を上げること」でした。ですから、IR担当者は株価を上げるための方策を考えろと命じられますし、株価を上げるために証券会社との人脈を築き、機関投資家と密接にコミュニケーションを取るようにして、自社株を買ってもらうように働きかけろという指示を受けたこともあります。

しかし、私の考えは異なりました。株価を上昇させる要素は会社の業績であるという考えを持っていました。どれだけ証券会社や機関投資家に対してマーケティング活動を展開しても、会社の業績が成長軌道を描かないかぎりは、投資家は株式を買ってはくれないのです。

IR部門は社長と非常に密接に仕事をしていきます。ですからIRに対する考え方が社長と違っていては仕事が上手く進むはずがありません。

結局、社長と私の考えは噛み合うことがなく、私は会社に居づらくなっていきました。このため、私は会社を退職する決意を固めたのです。

キャリアを活かして医療事務に転職をすることに

私が経験してきた職種はIR以外にも経理や人事など管理部門のキャリアはありましたが、私が調整したい仕事はIRでした。それに、前職でのこともあって、IRという仕事について不完全燃焼の思いが強かったのです。

このため広報・IR職種に絞って、転職活動を展開することにしました。しかし、経理や人事と異なり、広報・IRの求人案件は少ないです。

株式を上場している企業あるいは、株式の上場を予定している企業でしか募集しない職種だからです。このため、私はハイキャリア系の転職エージェントに登録して、転職活動を行うことにしました。

前の会社に在籍している間に人材紹介会社に登録し、密かに転職活動を開始しました。求人案件の少ない職種ですし、40代ですから、すぐに転職できるとは思えなかったのです。

人材紹介会社に登録し、IRに絞って転職活動をしたい旨をキャリアコンサルタントに伝えました。そして、キャリアコンサルタントとの面談では、転職したい理由は、創業者社長との間でIR活動についての考え方が異なることが原因であるため、次に入社する会社のIR活動に対する考え方をしっかりと見極めたうえで転職を決断したいことも伝えました。

さらには、40代という年齢でもありますし、課長クラスの待遇を要望しました。

ただでさえIRの求人案件が少ないうえに、私からの要望が管理職だったため、なかなか私に適した求人案件を紹介してもらえることはできませんでした。

それでも転職活動を開始してから5社に応募をし、そのうちの1社の上場企業から内定通知をいただくことができました。転職活動を開始して7ヶ月目のことでした。

40代ということもありハイキャリア系の転職エージェントを利用

私はエリートネットワークという人材紹介会社から紹介された求人案件に応募をしたことによって、転職することが出来ました。

このエリートネットワークという会社は、キャリアコンサルタントの能力が秀でていたと感じています。

私の転職の動機や、私の能力面での強みや弱みについて念入りにヒアリングをしてくれました。初回のヒアリングのときは2時間もの時間をかけてくれました。かなり多角的に転職の動機について、今までの経歴について、そして次の転職先における希望条件について質問されました。

ヒアリングに2時間かけることによって、私という人間を把握することに務めたのだと思います。また、能力の高い人間か否か、私が嘘をついているか否かも見抜こうとしたのだと思います。

このヒアリングに基づいて、エリートネットワーク社は私に5社の上場企業IR求人を提示していただき、私はすべてに応募しました。

応募したあとは、エリートネットワーク社は私のことを応募先に強く推薦してくれたようでした。書類選考を通過して採用面接に進むことができた3社では、両方とも面接官が「あなたのことは色々聞いています」と言ってくれたことも、心強く思わされたのでした。

職務への考え方を明確に面接で伝えたことで良い出会いとなった

私が転職した会社は、東証マザーズに上場しているITベンチャー企業です。

転職前の会社では、IRの責任者として管理本部長が存在していたため、直接社長とIR活動について打合せをすることはあまりできませんでした。

ですが、今度の転職した会社では会社の規模が小さいこともあり、IR活動に関しては直接私が社長室に出入りし、社長と直接打合せをしています。仕事をしていくうえで、これは大きな違いです。

このため、四半期ごとに決算発表をしたあと機関投資家やアナリスト向けに決算説明会を開催したり、アナリストやファンドマネージャーを個別訪問するときは社長と実施しているのですが、社長とはいつも「当面の業績見通しと、数年間の業界の拡大見通しを前面に押し出して説明していく」ということで意識合わせができています。

仕事のやりやすさという面でも満足していますし、待遇面では課長クラスのポジションで年収が少し増えましたので喜んでいます。

あらかじめ転職活動をしているときに人材紹介会社にIRについての企業姿勢に対する要望をだしていたため、今度入社した会社では、面接の時点で社長とIRについての議論をすることもできました。

私は大きな安心感を持ってこの会社に入社し、いまIR担当として仕事をすることが出来ています。

未経験から医療事務への転職は資格があると強い

私の場合は、退職理由が明確であり、仕事に対する考え方が明確となっていることが決め手となって、今の会社に転職することができたと考えています。

転職活動中や面接では、仕事に対する考え方を質問されたり、入社してからその企業にどう貢献できるのかなどを面接官から質問されたときに、明確に説明することが求められます。

また、人は見た目が9割といいますし、見た目も大事だと思います。

人材紹介会社や応募した会社の面接に出向くときには、ヘアスタイルから履いている靴のつま先に至るまで、清潔感を感じさせることが重要だと思います。不潔な人間は仕事をする能力も低いです。

能力の高い人間は、俯瞰した視点を持って客観的に物事を判断するので、結局自分の外見についても客観的に判断ができます。
そうすると普段から、清潔感のある身だしなみをするようになるのだと思います。