IT企業で人事職での転職をした31歳男性の体験談

アパレルメーカーで販売職として働いていた28歳女性の、化粧品メーカー販売職への転職体験談を紹介します。

ワンマン社長のやり方に賛同できず、転職をすることに

私は29歳から2年間、携帯端末のソフトウェア開発をしているベンチャー企業の人事部で働いていました。この会社は社員数が100名程度の会社で、私は人事業務全般を担当していました。

具体的には、人材の中途採用業務や給与計算業務、それに従業員代表との36協定締結作業や就業規則などの人事関連規則の制定などです。また、会社の人事制度や給与テーブルについても、私が社長から直接指示を受け、顧問となっている社会保険労務士と相談のうえ作成していました。

私が転職をしようと決めた理由は、この会社が悪い意味での創業者社長によるワンマン経営が行われているためでした。具体的には、人材の中途採用において、この会社では学歴不問という条件で人材募集をかけていました。

そして書類選考については、それぞれ人材を募集している部門の担当取締役と人事部の私で選考作業を行い、1次面接もそれぞれの部門の担当取締役と人事部の私が担当し、最終面接は社長が面接官となって実施していました。

ところが、社長が最終面接で採用内定を与える人材を見ていると、優秀な人材に限って落とされているのです。

このことに関して社長に意見をしても、いまいち的を射ていない回答ばかりで納得がいきませんでしたが、どうも「自分よりも優秀そうな人材を取らないようにしている」ような気がするようになりました。

実際、社内を見ていても、社長が気に入って重要な業務を一緒に行うのは、イエスマンばかりなのです。とても優秀で社長の言うことにもしっかりとロジカルに反論をするような人はあまり優遇されていないようでした。

こういった現場を見ていて、この企業にこのまま働いていたら自分の未来もないと考えるようになり転職を考えました。

キャリアコンサルタントに現状の不満と転職したい理由をしっかりと伝えた

私は転職することを決意すると、会社に在籍しながら転職活動を行うことにしました。もちろん次の会社でも人事部門の仕事をやりたいと考えました。そして、在籍していた会社のような「優秀な人材よりも、イエスマンとなる可能性の高い人材を優先して採用する会社」への入社は避けたいと考えていましたので、この点は効率良く転職先を探したいと考えました。

このため人材紹介会社に登録して、キャリアコンサルタントに転職する理由を説明し、転職先の会社の希望条件を伝えたうえで、私の希望条件に沿った会社にだけ応募したいと考えたのです。

人材紹介会社からは7社紹介いただき、7社に応募しました。そして、結果的にはそのなかの1社から採用内定通知をいただくことができ転職に成功することができました。転職活動期間は約8ヶ月間でした。

この転職活動において大変だったことは、私の希望条件が「能力重視で社員評価を行い、人材採用を行う会社」という点でした。

この点は、キャリアコンサルタントも、どの求人案件が私の希望条件に該当するか否かはなかなか判別できないようでしたが、企業人事部と密にコミュニケーションをとっていて採用の内情をよく理解している数社の求人をオススメしてくれました。

書類選考を通過したのは3社でして、採用面接では現職で感じていることや転職理由を、あまり悪意や不満にならないように伝えるようにしました。

 

JACリクルートメントを利用した感想

私が登録した人材紹介会社は、JACリクルートメントでした。この会社は、ベンチャー企業の求人案件を多く抱えている大手の人材紹介会社ということで有名でした。

さらに、私自身が在籍していた会社で人事部にいたとき、JACリクルートメントの営業マンと付き合いがありましたので、この会社に登録することにしたのです。

JACリクルートメントに登録すると、まずはキャリアコンサルタントとの面談がありました。そこで、私の職務経歴を説明し、在籍していた会社ではどのような仕事をしていたのかを口頭でも説明しました。そのうえで今回の転職の理由を説明しました。

「能力の劣るイエスマンを採用し続ける会社は、ビジネス環境が変化したときに一気に業績が傾きますので、いまのうちに転職したい」といったことを伝えました。キャリアコンサルタントも納得してくれて、私に紹介できる求人案件を探してくれました。

その他、サービスとしては、私の職務経歴書の書き方への添削や、採用面接が実施される前には、模擬面接を全て無料でやっていただけました。とくに模擬面接をやっていただけたことで、いままでは面接を実施する側であったのが、今回は面接を受ける側なのだと実感させられ良いトレーニングとなったことを覚えています。

JACリクルートメントを利用した感想としては、大手の人材紹介会社にふさわしく取り扱い求人案件数が多いと感じたことでした。やはり効率的に転職活動をおこなうならば、大手の人材紹介会社に登録することが一番だと感じた次第です。

アパレル販売職から美容品販売職への転職に成功

働きながら2ヶ月の転職活動を行い、無事、他のITベンチャー企業に転職することができました。この会社のリーダー職として採用されることができましたので、ポジションが上がりましたし、部下が2名つきました。

年収も50万円増えましたので、待遇面では転職活動は成功でした。

人事部での仕事は他の会社でもそんなに違いはありません。仕事内容はほぼ人事部のすべての業務でした。採用業務、給与計算、就業規則の改正や育児休業規則などの人事関係の規則の改正、それにうつ病などを発症した社員の休職手続きなどの対応などです。

入社する前の、社長が面接官となる最終面接において、私ははっきりと「社長の人材採用のお考えをお聞かせください」と質問し、社長の考えを聞いていましたので採用方針に不満もありません。

実際に入社したあと、私は採用業務も担当していますが、社長は能力重視で人材を採用しています。年に一度の人事評価においても、職務実績を適正に評価して現場部門と連携して人事考課を決めています。

その点で私は、この会社に入社して良かったと思いましたし、これだけ能力重視で人事を運用しているならば会社も社員も成長していけるだろうと考えています。

 

いち販売スタッフとしてだけではなく、経営目線で捉えた販売職へのやりがいを伝えた

私がこの会社から内定通知をいただくことができた要因は、私の人材採用をはじめとする人事制度の運用に対する考え方と、社長の人材採用をはじめとする人事制度の運用に対する考え方が一致したからだと思います。

転職においては、私は職務経歴書や志望動機などで、自分を無理に飾り立てるようなアピールはあまり入れませんでした。

ただ、私の人事業務に対する考え方を、応募した会社にぶつけていったのです。その結果、たまたま私の考え方と、社長の考え方が一致したため、この会社への転職に成功することができました。

社長というポジションにある人は、面接の場で「この人間は自分と考えが一致しているか」とか「この人間に裏表はないか」などを見抜くと思います。ですから自分の人事という仕事に対する考え方を、正々堂々と伝えたことが内定を得られた勝因だと感じています。

これから転職を考えられている方へのアドバイスとしては、自分の考え方を飾ることなく堂々と面接官に伝えることが重要だと思います。

そして堂々と伝えた結果、落とされてもくじける必要はありません。その会社とは考え方や相性が異なっただけだと思います。

粘り強く転職活動を続ければ、自分の考え方を受け止めてくれる会社は現れますし、そのような会社に入社する方が長く働き続けることができると思うのです。