証券会社営業から損害保険会社の自己受付・査定へ転職した30歳女性の体験談

証券会社の営業職として働いていた30歳女性の、損害保険会社の自己受付・査定へと転職をした転職体験談を紹介します。

営業ノルマの激しい証券会社営業が年齢的に限界になり転職

大手の証券会社に25歳で入社し個人向けの金融商品の営業をしていました。具体的には、株や債権、投資信託です。

営業方法は富裕層の個人宅を訪問して新規開拓するという手法で、昔ながらのいわゆる「飛び込み営業」です。

収入に関しては、入社してから5年間は最低でも25万円が保証されました。
新卒の新入社員で25万円というのは破格の値段ですが、その5年間のうちに自分の顧客を獲得して基盤を気づいておかなければ、5年後には15万円に給料が落ちてしまい、その後は自分の実力だけが頼りになるという塩梅です。

もちろん、なんのキャリアもない新卒の社員がすぐに新規顧客を開拓できる訳もなく、毎日汗だくになって飛び込み営業を行いましたが、なかなか成果が上がりません。

丁度その頃は、株券の電子化が行われる時期でしたので、昔ながらの株を紙で保有している人に対しては、口座を新規開設してもらい、そこから取引を行うこともありましたが、数はそれほど多くありませんでした。

職場は年配のベテラン層が多く、人間関係も悪くありませんでしたが、中間層がいないので個人的なキャリアの相談はしづらい状況でした。

先輩が退職するに伴って、顧客の引き継ぎも受けましたが、成績によって引き継ぐ顧客数は決まっていましたので、当然、若い私が沢山の顧客をいただけるわけでもなく、5年間というリミットは常に不安を抱かせました。

約3年のうちに、同期の中でも平均的な数字を上げていましたが、そんな折にリーマンショックがありました。担当していたお客様は軒並み投資に消極的になり、販売して保有してもらっていた金融資産も大きく目減りしてしまいました。

ちょうど30歳で5年間の給料保証がなくなり、将来的に安定した収入も見込めず、体力的に厳しい仕事でしたので続けていく自身が無くなり、そこから転職を考え始めました。

前職と同じ金融系企業に絞って転職活動。転職サイトで求人に応募

転職するにあたっては、前職が金融業ということもあり、金融関係の職種に絞って探し始めました。具体的には、銀行、保険などです。

前職では同期は200人くらいいましたが、その半数がすでに仕事が大変で退職していましたので、それらの同期に転職先の話を聞いてみたところ、やはり銀行や保険などの金融業へ転職しやすかったと聞いていたのもあります。

金融業界の中でも、当時は証券会社や銀行などの垣根がなくなり、銀行でもリスク商品である投資信託を販売し始めた時でした。
そのため、投資商品の知識があり、かつ各業界の動向に詳しい元証券会社の社員というのは優先的に採用してもらえていたと思います。

求人情報は主にインターネットで集めました。複数の転職サイトに登録して比較検討することから始めました。
紙媒体での求人雑誌も見てみましたが、地域に特化したものばかりで、自分の希望にあったものが無いように思えたので、もっぱらネットからの情報に頼っていました。

仕事が終わってから複数のサイトを毎日見ていると、溢れるほどある仕事の求人を確認するのがだんだん疲れてきてしまいます。
とは言っても応募期限が間近だったりすると、よい求人を逃してしまうのではないかという恐怖感から確認しない訳にもいきません。

複数のサイトを見ても、同じ求人が出ていたりと二度手間になることも多く、その点はストレスを感じていました。

実際の応募はほとんどがエントリー形式で履歴書などの郵送が不要でしたので、職場には内緒でこっそり応募して面接に行っていました。

採用が決まった時には、転職先へは一ヶ月半ほどの猶予をいただき、すぐさま前職の職場へは退職する旨を伝えました。

退職理由は、単純に「体力的に辛い、将来的な不安が拭えない」と伝えました。

利用した転職サービスの感想

メインで利用していたのは女性の転職に特化した『en転職woman』『とらばーゆ』の二つくらいでした。

基本的に働きながらの転職活動でしたので、たくさん応募しても採用面接にいく時間も多くは取れませんでした。
そのため、エージェントにはお世話にならず、自分で転職サイトで求人を探し、これはと思うものに応募していました。

ただ、前職の企業規模から大きく差が出ることは避けたかったので「上場企業」であることは絶対条件で探していました。

二つの求人サイトともに、上場企業となるとそれほどたくさんの求人は出ていませんでしたので、必然的に応募数は少なくなります。

結果的には、『とらばーゆ』に掲載されていた現職の求人に滑り込みで応募して採用頂けました。

どちらのサイトも女性向けの柔らかい色合いで、使い勝手や入力項目も比較的簡単だったので、仕事を終えて帰宅してからでもストレスフリーで利用することができました。

特に『とらばーゆ』の方は関西に特化した内容だったので、関西で求人を探していた私はこちらのほうが利用頻度は高かったです。

転職後は困っている人を助ける仕事にやりがいを感じられるように

転職後は損害保険会社の交通事故の示談代行という仕事になりましたが、決して楽ではありません。

しかし、前職の営業というのは「リスク商品を販売する」という仕事柄、その商品が本当にお客様のためになるかどうか、将来的に分からないものを勧めるという内容でもあります。

そのため、どちらかと言えば「今困っているお客様」に対して改善策や解決策を提案できるような、より身近に感謝される仕事が良いと思ったので、その点はとても自分に合った仕事に出会え、やりがいも感じられています。

体力的にもオフィスでの内勤仕事になりますので、夏場に汗だくになるようなこともなく快適です。

自分がどんな仕事にやりがいを感じられるかを突き詰めて面接に挑んだ

面接においては、転職理由はどこでも必ず聞かれました。

もともと前職が証券会社の中でもトップクラスの大手でしたので、「わざわざそこを辞めてどうして当社に?」というのはどこも疑問に思われたようです。

証券会社というのは、自分がどう思っていても会社として売らなければならない商品はお客様に勧めなければならないこと、そうしたことの結果的にリーマンショックでお客様にご迷惑をかけてしまったことを前職の退職理由としてあげました。

交通事故の示談であれば、困っているお客様に対して、より身近な存在となれることや、事故が初めてで戸惑っているお客様の心の拠り所になれれば、信頼や感謝につながり、自分のモチベーションや自信にもなると思うと面接では答えました。

また、交通事故というのは誰でも解決を急いでいるものです。早くこのトラブルから解消されたいという想いは、大きな事故、小さな事故であっても同じです。そのため、お客様はみんな定期的な報告や、素早い対応を求めています。

面接の時には「気が長い方ですか?短い方ですか?」と聞かれましたが、小まめな仕事が出来て早さが求められるので、結果的には「短気」なほうが仕事に向いていると思われます。

採用されたのは大手の損害保険会社でしたが、採用試験にあたっては一般的には筆記試験と一次面接だけでした。

必要な資格はほとんど入社してから勉強することができますので、採用時には不要だと思います。